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GUIDE / MICROMANIPULATOR

マイクロマニピュレータとは?細胞への注入・電気生理・異物採取で使う種類(油圧式・手動式・電動式・顕微鏡一体型)と選び方

顕微鏡の下でピペットや針の先を細かく動かすマイクロマニピュレータの仕組み、4つの種類、移動範囲と分解能の見方、用途ごとの選び方、価格を、メーカーの公式資料でまとめました。

2026年11月4日更新

この記事の答え

マイクロマニピュレータは、顕微鏡で見ながら、ピペットや針の先をµm単位で動かす装置です。動かし方で、油圧式・手動式・電動式・顕微鏡一体型の4つに分かれます。選ぶときは「何に使うか」「手持ちの顕微鏡か」「細かさと移動範囲」の3つを先に決めます。

マイクロマニピュレータとは

マイクロマニピュレータは、顕微鏡で見ながら、ガラスピペットや針・プローブの先をX・Y・Zの3軸で細かく動かす装置です。大きく寄せる粗動と、細かく合わせる微動を分けて動かします。研究所や大学では細胞への注入や電気生理の記録に、品質保証の分析室では微小な異物の採取に使います。

比較ページには、日本の会社が自社で作るマイクロマニピュレータを、各社の代表の型式の単位で載せています。

4つの種類

  • 油圧式は、操作部の動きを油の管で駆動部へ伝えるので、手の振動が針先に出ません。例はナリシゲのMMO-4、ベックスのBMO-21です
  • 手動式は、ハンドルやダイヤルを回してねじで動かします。電気を使わないので、電磁ノイズを気にせず使えます。例はナリシゲのNMN-25、ベックスのBMJ-1です
  • 電動式は、モーターで動かし、PCマウスで操作します。手持ちの顕微鏡の横に置いて使えます。例はマイクロサポートのクイックプロ、富士マイクロテックのクイックファインです
  • 顕微鏡一体型は、顕微鏡・アーム・試料ステージ・PCを1つのソフトで動かします。例はマイクロサポートのアクシスプロSS、富士マイクロテックのスマートファインSF-303です

移動範囲と細かさの見方

  • 電動式のクイックプロとクイックファインは、X軸20mm・Y軸20mm・Z軸30mmを動かします
  • ナリシゲのMMO-4は、微動がX・Y・Z各10mmで、ハンドル1回転250µm・最小目盛2µmです
  • ベックスのBMJ-1は、微動が各5mmでハンドル1回転500μm、粗動が各25mmです
  • 富士マイクロテックのスマートファインは、分解能0.1µmです

用途ごとの選び方

  • 細胞や卵への注入には、油圧式を使います。ベックスのBMO-21は、ハンドルとジョイスティックのどちらからでもX・Y・Z各20mmを動かせます
  • 電気生理の記録には、手動式を使います。ナリシゲのNMN-25は、駆動部が薄く、数台を並べても干渉しません
  • 微小な異物の採取には、電動式か顕微鏡一体型を使います。アクシスプロSSは、5µmの対象物も安定して採れます
  • 手持ちの実体顕微鏡を使うなら、横に置く電動式で足ります。クイックプロとクイックファインは、右手用・左手用・両手用を選べます

取り付けで気をつけること

  • ナリシゲのMMO-4は、顕微鏡に付けるのに粗動マニピュレーターと取付アダプターが別に必要です。粗動のMMN-1は、X・Y・Z各30mmを動かします
  • 取付アダプターは、使う顕微鏡に合わせて選びます
  • ピペットや針・プローブ、ホルダーは、別に用意する製品が多いです

値段

  • 表の4社8製品は、どれも公式サイトに価格を出しておらず、見積もりになります
  • 油圧式は、粗動マニピュレーターと取付アダプターを合わせた組み合わせで見積もりを取ります
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