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GUIDE / MICROFLUIDIC-CHIP

マイクロ流路チップとは?細胞分析・遺伝子検査・化学の研究で使うマイクロ流路チップの種類(ガラス・樹脂・PDMS)と、流路の幅・材質・価格の選び方

微量の液体を流すマイクロ流路チップ(マイクロ流体チップ)の3つの種類、標準品と受託製作の違い、流路の幅と深さ、接続のしかた、試作から量産への進め方を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月2日更新

この記事の答え

マイクロ流路チップは、微量の液体を流す細い溝(流路)を板の中に作ったチップです。マイクロ流体チップ・ラボオンチップとも呼びます。材質で、ガラス製・樹脂製・PDMS製の3つに分かれます。選ぶときは「材質」「流路の幅と深さ」「標準品か受託か」の3つを先に決めます。

マイクロ流路チップとは

マイクロ流路チップは、ガラスや樹脂の板の中に、幅がμm単位の細い流路を作ったチップです。血液やDNAと試薬を混ぜて反応させ、分けて、DNAやたんぱく質の有無や量を測るといった分析を、数センチ角のチップの上で行います。試料も試薬も少なくて済み、短い時間で実験や分析ができます。

比較ページには、日本の会社が自社で作るマイクロ流路チップを、標準品と受託製作の両方で載せています。液を送るシリンジポンプ、マイクロプレート、チップを使う分析装置の本体、ホルダーやコネクタなどの部品だけの品は載せていません。

3つの種類

  • ガラス製は、ホウケイ酸ガラスなどの板に流路を彫って貼り合わせた型です。透明で、混合・反応・溶媒抽出の実験に使います。例はマイクロ化学技研のICC-SY080-100です
  • 樹脂製は、アクリル・ポリスチレン・COPなどの樹脂板に、射出成形や切削で流路を作った型です。量産すると単価が下がり、使い捨ての検査用チップに使います。例はリッチェルのナチュラルフローチップV型、狭山金型製作所のCOPのチップです
  • PDMS製は、シリコーンゴムの一種のPDMSを型で成形した型です。細い流路を短い期間で作れ、生体の観察に使います。例は九州セミコンダクターKAWのオーダーメイドのチップ、Biocosmの線虫用チップWorm Sheet IRです

流路の幅と深さ

  • 九州セミコンダクターKAWのPDMSチップは、幅1μm超、深さ3〜500μmです
  • 高砂電気工業の樹脂接合チップは、最小幅50μmです
  • 狭山金型製作所のCOPのチップは、幅0.10mmの流路を射出成形で作っています
  • リッチェルのナチュラルフローチップV型は、どの流路も深さ50μm・幅100μmです
  • マイクロ化学技研のICC-SY080-100は、幅0.1mm・深さ0.04mmです。流路が長いほど背圧が上がるので、流量を取りたいなら短い型を選びます

標準品と受託製作

  • 標準品は型番で買えます。マイクロ化学技研のガラスのチップと、リッチェルの樹脂のチップがあります
  • 受託製作は、流路の形を要望から作ります。高砂電気工業・エンプラス・住友ベークライト・狭山金型製作所・九州セミコンダクターKAWが受けます
  • 試作は切削、量産は射出成形と作り方を切り替えます。住友ベークライトは試作1枚から受け、高砂電気工業は金型なしの切削加工でも試作します
  • 流路に試料が付くのを抑えたいときは、住友ベークライトの表面処理や、リッチェルのマイクロレシコ®のような付きにくい材料を選びます

つなぎ方と値段

  • チップの穴には、ホルダーやコネクタでチューブをつなぎます。マイクロ化学技研はアルミのチップホルダーICH-01Kを別に売っています
  • リッチェルのキット92041には、チップ2枚とコネクタ5個、シリコンチューブ30cmが付きます
  • 狭山金型製作所の事例は、シリンジをつなぐルアーポート2口をチップと一緒に成形しています
  • 値段を公式に出しているのはリッチェルで、ナチュラルフローチップV型は2枚入り20,900円(税込)⁠で⁠す⁠。受託製作の品は見積もりです
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