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GUIDE / GYOUMU-HAKARI

業務用はかりとは?上皿はかり・計数はかり・台はかり・分析天びんの違いと、取引証明用(検定付き)・ひょう量と目量・防水の選び方

工場・物流・食品・小売・研究の現場で使う業務用の電子はかり(デジタルはかり)の4つの方式の違い、計量法の取引・証明と検定・定期検査、精度等級、ひょう量と目量、防水の等級、使用地域の考え方を、各メーカーの公式資料と計量法・都道府県の計量検定所の資料をもとにまとめました。

2026年10月12日更新

この記事の答え

業務用はかりは、仕事で物の重さを量る電子はかりです。選ぶときは「取引や証明に使うか」「いちばん重い物は何kgで、どこまで細かく読むか」「水がかかるか」の3つを先に決めます。重さで値段を決めて売る・証明書に書くなら検定付きの型式、作業台なら上皿はかり、個数を数えるなら計数はかり、重い荷は台はかり、0.1mgまで量るなら分析天びんです。

業務用はかりとは

業務用はかりは、工場・物流・食品・小売・研究の現場で、物の重さを数字で読む電子はかり(デジタルはかり)⁠で⁠す⁠。比較ページでは、日本法人のあるメーカーが自社で作るか自社グループの製品として売り、公式の資料で仕様が確かめられるものを並べています。

方式は4つです。

  • 上皿はかり(卓上型):作業台に置き、皿に載せた物を量る
  • 計数はかり:1個の重さを覚えさせ、全部の重さから個数を出す
  • 台はかり(フロアスケール):床に置いた載台に重い荷を載せ、表示器で読む
  • 分析天びん:風よけの箱の中の小さな皿で、0.1mgまで量る

家庭用のキッチンスケールや体重計、据え付けの大型のトラックスケール、ラインに組み込む自動はかり(ホッパースケール・組合せはかり・ウェイトチェッカ)、クレーンスケールは比較に入れていません。

取引・証明に使うなら検定付き

取引・証明とは

  • 計量法の「取引」⁠は⁠、有償か無償かを問わず、物や役務の給付を目的とする業務上の行為(計量法)
  • 「証明」⁠は⁠、公に、または業務上、他人に一定の事実が真実であると表明すること
  • 重さで値段を決めて売る、量った重さを証明書や伝票に書いて相手に出す、が当たる

検定証印のあるはかりを使う

  • 取引や証明に使うはかりには、検定証印か基準適合証印が付いている必要がある(船橋市)
  • 「家庭用」の表示がある体重計やキッチンスケールは、取引や証明に使えない(東京都)
  • 同じシリーズでも、検定品と検定外品で型式が分かれることが多い(大和製衡 UDS-600WP は検定品と検定外品、エー・アンド・デイは検定付きを SJ-AWP として別型式に)

社内の工程管理だけなら

  • 工程管理のように社内で完結し、結果を外に出さない計量は取引に入らない(浜松市)
  • 原材料を買う・製品を売って出荷するのに使うはかりは、取引に使うはかりとして定期検査の対象(埼玉県)

定期検査と修理

  • 取引・証明に使うはかりは、2年に1回、都道府県か特定市が行う定期検査か、計量士による代検査を受ける(長野県)
  • 検定証印の付いたはかりを修理した者は、原則としてその検定証印を外す(届出をした製造・修理事業者が基準内に直した場合などを除く)

ひょう量・目量・精度等級

ひょう量と目量

  • ひょう量:そのはかりで量れる最大の重さ(奈良県)
  • 目量:デジタル表示なら最小の1間隔(三重県)
  • 量る物のいちばん重いものより少し上のひょう量を選び、読みたい細かさから目量を決める
  • 同じシリーズでも、検定品は目量が粗くなることがある(大和製衡 DP-6900 は検定品が150kgで目量50g⁠、検定外品が120kgで目量20g)

精度等級

取引・証明に使う非自動はかりは、目量と目量の数で精度等級が決まります(奈良県の資料)。

  • 1級:目量0.01g以上で、目量の数50,000以上
  • 2級:目量0.1g以上なら、目量の数5,000以上100,000以下
  • 3級:目量0.1g以上2g以下で、目量の数100以上10,000以下
  • 4級:目量5g以上で、目量の数500以上1,000以下

店や工場の上皿はかり・台はかりは3級・4級が多く、エー・アンド・デイ SJ-AWP と寺岡精工 DS-500N は3級と4級の型式を持っています。

上皿はかり(卓上型)

作業台に置いて、小分け・仕込み・出荷前の計量に使います。

防水の等級

  • エー・アンド・デイ SH-6000AWP:IP67。水深1mに30分浸けても使える
  • 大和製衡 UDS-600WP:IP68準拠、オールステンレスで本体ごと丸洗い。ACアダプターを使うと防水でなくなる
  • 寺岡精工 DS-500N・イシダ S-boxR WP:IP65準拠
  • シンワ測定 70038:IP54。水しぶき・粉のかかる作業場向け

値段

  • シンワ測定 70038(6000g・目量2g):税別14,500円
  • エー・アンド・デイ SH-6000AWP(6000g・目量1g):税抜25,000円。検定付きの SJ-6000AWP は税抜26,000円

計数はかり

何個かを皿に載せて1個の重さを覚えさせ、全部の重さから個数を出します。

  • 新光電子 CJX6200:10個・30個のサンプル取りボタンで1個の重さを取る。IP65、税抜108,000円
  • 寺岡精工 DC-450:1kgと5kgの2つの皿を持ち、表示部からUSB・LAN・無線LAN・RS232Cでパソコンへ実績を送る

部品の1個の重さが軽いほど、目量の細かい皿で見本を量ります。

台はかり(フロアスケール)

床に置いた低い載台に、箱・袋・ボンベ・台車ごとの荷を載せて量ります。

  • 守隨本店 トレンタ:載せ台の高さ30mm。ひょう量30・60・200kg
  • シンワ測定 70108:100kg・目量0.05kg、税別21,600円
  • 大和製衡 DP-6900:軽量・適量・過量を色で示す検品チェッカー機能
  • イシダ ITM:ひょう量を3段階で切り替え、軽い部品から150kgの荷まで1台で量る
  • クボタ K3:計量台と指示計を別々に選ぶ組み合わせ式。RS-485で離れた制御盤へ送れる
  • 宝計機製作所 TL-LS:載台の高さ45mmでスロープ付き、台車ごと乗り入れる
  • 鎌長製衡 WSL:パレットごと載せる大型で、400kgから5,000kgまで

台はかりは、ほとんどのメーカーが値段を出していません。ひょう量・載台の大きさ・防水・検定の有無を伝えて見積もりを取ります。

分析天びん

風よけの箱の中の小さな皿で、0.1mgまで量ります。

内蔵分銅と自動の校正

  • 島津製作所 AP224X:内蔵分銅付き274,000円、内蔵分銅なしの AP224Y は247,000円
  • エー・アンド・デイ GX-224A:外部分銅なしで、繰り返し性を90秒で自己点検
  • ザルトリウス BCE224i:温度と時間で自動的に校正する isoCAL
  • 新光電子 HTG224R:音叉式力センサーで、センサーメカユニットは5年保証

値段

ひょう量220g・最小表示0.1mgの分析天びんは、エー・アンド・デイ GX-224A が税抜170,000円、新光電子 HTG224R が税抜192,000円、島津製作所 AP224X が274,000円です。

使用地域(重力の違い)

重力の強さは地域で少しずつ違います。はかりには使える場所が「重力加速度の範囲又は値」「使用場所名」「使用地域の区分」で表記されたものがあり、違う場所の表記のはかりを使うと計量結果を誤ります(新潟県)⁠。

  • タニタ TL-290:地域設定機能で地域ごとの重力誤差を消す
  • シンワ測定 70038:使う地域に合わせて重力加速度を設定する

拠点を移るときや、ほかの地域の事業所からはかりを持ってくるときは、表記と設定を確かめます。

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