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GUIDE / AIR-GAUGE

エアゲージ(空気マイクロメータ)⁠と⁠は⁠?流量式・差圧式・エア電気変換式の違い、精度・測定範囲・価格の選び方

穴径や外径を空気で触れずに測るエアゲージ(空気マイクロメータ)の仕組み、流量式と差圧式の違い、シリンダーゲージとの使い分け、測定ヘッドの選び方、データ出力と圧縮空気の注意点をメーカーの公式資料でまとめました。

2026年11月2日更新

この記事の答え

エアゲージは、ノズルから吹いた空気の流量や圧力の変化で、穴や軸の寸法を触れずに測る比較測定器です。選ぶときは「読み方と記録」「必要な分解能」「測る穴と面」の3つを先に決めます。公開の定価はなく、測定ヘッドとマスタを含めた見積もりで比べます。

エアゲージとは

穴の内径や軸の外径を、ノズルから吹いた空気の量や圧力の変化で測る比較測定器です。空気マイクロメータとも呼びます。ノズルとワークのすきまが広がると空気がよく流れ、狭まると流れにくくなるので、その変化を読んで寸法の差を出します。

第一測範製作所のフロメックのカタログでは、微少なすきまを流れる空気量の変化をテーパ管内のフロートで拡大して示す精密比較測定器と説明しています。寸法の分かったマスタと比べて差を読む道具なので、測る前の倍率とゼロ合わせが欠かせません。

メーカー比較ページには、空気で測る表示部と変換器を型番単位で載せています。シリンダーゲージ、タイヤの空気圧計、測定ヘッドやマスタだけの品は含めていません。

流量式・差圧式・エア電気変換式の違い

  • 流量式は、すきまを流れる空気の量をテーパ管の中のフロートの高さで読みます。第一測範製作所のフロメック、オヂヤセイキのAIR GIRLⅡ、東京精密のDELTAIR 22Hがこの型です
  • 差圧式は、背圧を測る回路にゼロ点用の回路を足し、2つの圧力の差で読みます。第一測範製作所のDI-300は指針で、オヂヤセイキのad-LFは数字で表示します
  • エア電気変換式は、空気の変化を電気信号に変えます。マーポスのHSD-AECONVとAIR CONVERTERがこの型です

流量式は電源を使わず、表示部を横に並べやすいのが利点です。差圧式は空気圧を高くでき、測定ヘッドが長持ちし、ワークの油やほこりも飛ばせます。エア電気変換式は、電気マイクロメータの表示器や工作機械の側で値を扱います。

分解能と精度を分けて読む

  • オヂヤセイキのad-LFは、表示分解能が0.0001mmから0.0020mm、基準内器差が0.2µmから4.0µmです
  • マーポスのHSD-AECONVとAIR CONVERTERは、分解能が0.01µmです
  • AIR CONVERTERの繰り返し精度は、0.15µm未満です
  • オヂヤセイキのAIR GIRLⅡは、目量が0.5µmから5µm、指示誤差が0.5µmから3.0µm以下です

流量式と差圧式は、倍率やレンジを上げるほど細かく読め、そのぶん読める幅が狭くなります。製品の公差に合うレンジを選びます。

測定ヘッドは穴と面で選ぶ

  • 東京精密の直吹式内径測定ヘッドは、直径4mmから100mmの穴に使い、測る面の粗さはRa1.6以内です
  • 小穴式内径測定ヘッドは、直径1mmから20mmの穴に使い、面の粗さはRa0.8以内です
  • リーフ式内径測定ヘッドは、面が粗いときや測る幅が狭いときに使い、Ra3.2以内まで測れます

測定ヘッドとマスタは、ワークの寸法に合わせて作るのが基本です。本体を決める前に、測る径・深さ・面の状態を図面で確かめます。

記録と自動判定

  • オヂヤセイキのad-LFは、RS232CとRS485で測定値を送れます
  • マーポスのHSD-AECONVは、USB、RS485、イーサネット、EtherCatで機械側に直接つなげます
  • マーポスのAIR CONVERTERは、LVDTや4〜20mA、±10Vなど出力の種類を選べます

ライン検査で測定値を残すなら、数字で表示する差圧式のデジタル型か、エア電気変換式を選びます。

多点を同時に測るとき

  • 東京精密のDELTAIR 22Hは、単式から15連まで並べられます
  • オヂヤセイキのAIR GIRLⅡは、6連式まで組めます
  • マーポスのHSD-AECONVは、15台以上を連結して1本のケーブルでつなげます

内径・外径・テーパなど何か所も同時に見る検査台は、表示部を並べる多連式で組みます。

圧縮空気とJIS規格

  • 空気マイクロメータは、測っていないときも圧縮空気を流し続けます
  • AIR CONVERTERのエア消費量は、1m³/h未満です
  • 供給空気圧は、フロメックが245〜785kPa、DI-300が0.3〜0.9MPa、ad-LFが350〜700kPaです
  • 性能の基準はJIS B 7535で決まっていて、AIR GIRLⅡはこの基準を満たします

乾いたきれいな空気を、決まった圧力で送ることが精度の前提です。オヂヤセイキは、測定子との間につないで空気を止めるLaCUTを出しています。

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