口コミを書く 製品を比べる種類から探す・⁠⁠⁠⁠⁠⁠無料
GUIDE / CHOONPA-CUTTER

超音波カッターとは?原理と仕組み、切れるもの・切れないもの、ハンディ型・自動機用・食品用の違い、選び方

業務用の超音波カッター(超音波切断機)の原理と仕組み、周波数と出力の違い、切れるもの・切れないもの、替刃、電波法の許可、テストカットとデモ機の借り方、選ぶときに見るところを、e-Govの法令とメーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月14日更新

この記事の答え

超音波カッターは、刃を毎秒2万〜4万回ほど細かく振動させ、樹脂・ゴム・CFRP・不織布・食品を軽い力で切る工具・装置です。選ぶときは「手で切るか、自動機・ロボットに付けるか、食品のラインで使うか」「切る材料と厚さに合う周波数と出力か」「50W⁠を超える機種なら電波法の型式指定か許可はどうか」の3つを先に決めます。

超音波カッターとは

超音波カッターは、刃に超音波の振動を加えて切る刃物です。超音波切断機とも呼びます。刃が細かく振動すると、材料との摩擦が小さくなり、ふつうのカッターより軽い力で、きれいな切り口で切れます。樹脂は振動の熱で溶かしながら切るので、布や不織布はほつれ止めにもなります。

業務用は、自動車の内装材や成形品のトリミング、CFRPプリプレグの切断、不織布やフィルムの切り抜き、ケーキやパンの切り分けに使います。プラモデル用などのホビー用の超音波カッターもありますが、比較ページには業務用だけを載せています。

原理と仕組み

  • 発振器が電気を超音波の周波数(20〜40kHz)に変えて、振動子へ送ります
  • 振動子の中の圧電セラミックスが、電気を細かな伸び縮みに変えます
  • ホーン(振幅拡大器)が振れ幅を大きくし、先に付けた刃を振動させます
  • スズキマリンの案内では、刃に毎秒4万回の振動を与えて切れ味を上げています

3つの種類

ハンディ型(手持ち)

ペンのような振動子を手で持って切ります。40kHz・30〜35Wの小さな機種(ナカニシ・スズキ・日本アレックス)は、樹脂の小物の切り抜きやバリ取り、不織布やフィルムに使います。22〜28kHz・100〜250Wの機種(ソノテック・日本アビオニクス)は、CFRPプリプレグや厚いゴムに向きます。

自動機・ロボット用

振動子を自動機やロボット、XYテーブルに付け、外からの信号で動かします。発振器は数百Wの大きな出力のものが多く、成形品のトリミングやゲートカット、CFRPの切断を自動で続けます。超音波溶着機の発振器に専用の刃を付ける型(精電舎電子工業)や⁠、テーブルごと売る切断機(スターテクノ)もあります。

食品用

ケーキ・パン・菓子・チーズなどを切ります。20kHz前後の大きな刃をラインや専用の装置に組み込む形が中心で、刃に食材が付きにくく、層の重なったケーキや冷凍品も崩さずに切れます。ホールケーキを決まった数に切り分ける装置(フルハートジャパン)もあります。

切れるもの・切れないもの

  • 切れるもの:樹脂(PP・ABS・塩化ビニルなど)、ゴム、CFRP・GFRP、不織布・布、フィルム、段ボール・紙、皮革、食品
  • 切れないもの:金属の塊や割れやすい材料のように、ふつうのカッターで切れないもの(富士工業の案内)
  • アクリル板や木材は、厚さで切れ方が変わります。材料を送ってテストカットで確かめます

周波数と出力の見方

  • 40kHzは振動子が小さく軽いので、手で持って細かく切る機種に多い周波数です
  • 20〜28.5kHzは大きな刃と大きな出力を使え、CFRP・厚いゴム・食品に使います
  • 出力は、手持ちの小型で30〜35W、手持ちの高出力型で100〜250W、自動機用で数百W、食品用では2,000Wの機種もあります

電波法の許可

  • 電波法施行規則 第45条は、高周波出力が50Wを超える設備を、高周波利用設備として許可の対象にしています
  • 総務大臣が型式を指定した超音波加工機などは、許可の対象から外れます
  • 50Wを超える機種を入れるときは、型式指定を受けているかをメーカーに確かめます(e-Gov 電波法施行規則)

替刃と手入れ

  • 刃は消耗品です。本体と一緒に、替刃の値段と買える所を確かめます
  • 例:スズキのSUW-30シリーズの標準の替刃H1は、50枚で28,050円(税込)
  • 食品に使う刃は、材質と洗いやすさを確かめます。多賀電気は、銀ロウ付けした長い刃は食品に向かないと案内しています

テストカットとデモ機

  • スズキマリン・ソノテックは、テストカット(サンプルテスト)とデモ機の貸し出しを無料で行っています
  • 材料と切りたい形、厚さ、1日に切る数を伝えて、切り口と速さを見てから機種を決めます

選ぶときに見るところ

  • 使い方:手で切るか、自動機・ロボットに付けるか、食品のラインか
  • 材料と厚さ:CFRPや厚いゴムなら20〜28kHzの高出力、細かな切り抜きなら40kHzの小型
  • 刃:替刃の種類、刃の長さと厚さ、超硬刃が使えるか
  • 動かし方:フットスイッチ・手元スイッチか、外部信号・PLCとつなげるか
  • 電波法:50Wを超える機種は型式指定か許可
  • 値段:値段を出している機種は少ないので、テストカットと一緒に見積もりを取る

まとめて比べるときは、超音波カッターのメーカー比較⁠の表を見てください。

比較記事にしてほしい製品の依頼はこちら👉