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GUIDE / KANSHOUZAI

緩衝材とは?気泡・発泡シート・エアクッション・紙・バラの違いと、製品と出荷量から選ぶ方法

工場・物流倉庫・通販の出荷で使う業務用の緩衝材の役割、気泡緩衝材・発泡ポリエチレンシート・エアクッション・紙の緩衝材・バラ緩衝材の5つの方式の違い、粒の大きさや厚み・機械の速さと電源の見方、容器包装リサイクル法での扱いを、経済産業省の資料とメーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月11日更新

この記事の答え

緩衝材は、輸送中の揺れや落下の衝撃から製品を守るため、箱の中で製品を包んだり、すき間を埋めたりする資材です。選ぶときは「製品をくるむのか、表面を守るのか、すき間を埋めるのか」「⁠1日に何箱出すか」「受け取った側がどう捨てるか⁠」⁠の3つを先に決めます。

緩衝材とは

箱の中の製品を、揺れ・落下・こすれから守る詰め物や包み材です。割れ・傷・へこみによる返品や作り直しを減らします。

比較ページには、工場・物流倉庫・通販の出荷で使う業務用の緩衝材を、方式ごとに代表の品番で載せています。製品ごとに型を起こすパルプモールドや発泡スチロールの成形品、ゲルやゴムの防振材、家庭用だけの小巻は載せていません。

5つの方式

気泡緩衝材

ポリエチレンのフィルムに丸い粒を並べ、粒の中の空気で衝撃を受けます。ロールから切って製品をくるむ、いちばん広く使われる形です。

  • 粒は直径10mmが中心。高さは和泉のZU-100とJSPの#100が4mm、酒井化学工業の#400SSが3.5mm、プチプチのd35が約3mm
  • 同じ社の中では、品番の数字が大きいほど重い物向けの丈夫な銘柄
  • 帯電防止や、空気が抜けにくいナイロンのタイプもある(⁠JSPのキャプロン)

発泡ポリエチレンシート

ポリエチレンを細かく発泡させた、薄く柔らかいシートです。

  • 厚み1mmほどの品が多い(⁠JSPのミラマット #110、積水化成品工業のライトロンS #52)
  • 製品の表面に当てて、傷やこすれを防ぐ。重ねた部品の間に挟む合い紙にも使う
  • 打ち抜き・断裁・袋にする加工がしやすい。帯電防止の品もある(⁠ライトロンNE・ライトロンCE)

エアクッション

専用のフィルムに、梱包台の機械で空気を入れてシールします。

  • フィルムのロールで置いておけるので、かさばる在庫を持たずに必要な分だけ作れる
  • 枕形のクッションですき間を埋めるほか、気泡形のシートを作って包む機械もある
  • 速さは機械で大きく違う(下の「機械の速さと電源」)

紙の緩衝材

クラフト紙を機械で折ったりくしゃくしゃにしたりして作る紙のクッションと、紙のシートや角当てがあります。

  • 梱包台の機械で作る:ストロパックジャパンのPAPERplus Papillon、ランパックのPadPak Guardian
  • 紙のシート:駿河加工紙のワッディングペーパー(薄紙を2P〜25Pで重ねる)、山一加工紙のマイルドペーパー(エンボスの紙)
  • 紙管の角当て:昭和丸筒のソノポスト(角の緩衝と段積みの支柱を兼ねる)
  • 使い終わったら古紙として出せる

バラ緩衝材

ピーナッツのような形の小さな発泡材を箱に流し込み、製品のまわりを粒で埋めます。

  • 形の複雑な製品でも、機械を使わずにすき間を埋められる
  • ストロパックジャパンのハイタッチはコーンスターチが主原料で、復元力と反発力がある
  • 同じ社のエコホールドは植物性でんぷんが主原料で、土の中で水と炭酸ガスに分解される。発泡が細かく、中身が下へ潜りにくい

選び方

何を守るかで方式を決める

  • 製品をくるんで箱に入れる:気泡緩衝材
  • 表面の傷やこすれを防ぐ:発泡ポリエチレンシート、紙のシート
  • 箱のすき間を埋める:エアクッション、紙のクッション、バラ緩衝材
  • 重い長尺品の角を守る:紙管の角当て

塗装品・食品・電子部品

  • 塗装したての製品は、圧着や変色を起こしにくい紙の合い紙で包む(⁠駿河加工紙のワッディングペーパー)
  • 食品に使うなら、食品対応の品があるかをメーカーに確かめる(⁠JSPのキャプロンは一部の銘柄に食品対応タイプがある)
  • 電子部品は、帯電防止の品を選ぶ

機械の速さと電源

エアクッション機の速さは、1分あたりのフィルムの長さで書かれています。

  • 司化成工業のCushion Hatty:最大40m/分(⁠1時間あたり約22,850個)⁠、AC100V・260W
  • ネクサスエアーのAir-X Ver.7:最大25m/分、AC100V・180W
  • 司化成工業のCushion Hatty Jr.:最大16m/分、AC100V・170W、約8kg
  • ストロパックジャパンのAIRmove²:毎分約10m(⁠1日200〜500箱の梱包向け)
  • ネクサスエアーのPACK AIR EASi2:8m/分、本体2,500g

紙の機械では、ストロパックジャパンのPAPERplus Papillonが最高40m/毎分で、電源の表記は230Vだけです。入れる前に、現場の電源と置き場所を確かめます。

値段

  • 気泡緩衝材は幅1,200mm×長さ42mの1本で4,033〜4,398円(税込・通販)。1㎡あたり約80〜87円
  • プチプチのd37紙芯なしは、10本分のセットで26,103〜37,103円(税込・メーカー直販)。1㎡あたり約52〜74円
  • 発泡ポリエチレンシートは、JSPのミラマット #110(⁠幅1,000mm×長さ300m)が16,478円、積水化成品工業のライトロンS #52(⁠幅1,000mm×長さ100m)が8,138円(どれも税込・通販)
  • エアクッションと紙の機械で本体の値段を出しているのは、ネクサスエアーのPACK AIR EASi2(⁠110,000円・税込)だけ。ネクサスエアーのAir-X Ver.7は機械をレンタルで出している

ゴミを減らす・再生材を使う

  • プチプチのd35は、再生原料を製品全体の90%以上に使っている(⁠2023年度の全工場平均)
  • プチプチのd37紙芯なしは、使い終わって残るのが外袋だけ
  • 司化成工業は再生原料50%のRecycled PEフィルムと、バイオマス原料20%のBio PEフィルムを出している
  • ネクサスエアーのAir-X Ver.7は、バイオマス10%配合のフィルムを使う

容器包装リサイクル法での扱い

経済産業省の説明資料では、発泡スチロール製や紙製の緩衝材は、使い方で個別に判断するとしています。

  • 容器包装に当たる:商品を守ったり固定したりするために加工されたもの、シート状の柔らかいもので商品を包んでいるもの
  • 容器包装に当たらない:小さなものをたくさん箱に詰めて、商品とのすき間を埋めているもの(商品を抜くとバラバラになるため)

自社の使い方がどちらに当たるかは、経済産業省や日本容器包装リサイクル協会に確かめます。

出典

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