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GUIDE / HOUSOUKI

包装機とは?ピロー・充填・シュリンク・真空・ストレッチ⁠の違いと、能力・袋の大きさ・電源から選ぶ方法

工場で製品をフィルムや袋で包む包装機の仕組み、横ピロー・充填包装機・シュリンク・真空・パレット用ストレッチ⁠の5つの方式の違い、包装能力・包装できる大きさ・電源と圧縮空気の見方、包装機まわりの安全の決まり(労働安全衛生規則)を、法令とメーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月10日更新

この記事の答え

包装機は、製品をフィルムや袋で包み、シールして封をする機械です。選ぶときは「何を包むか(形のある製品か、粉や粒か、箱か、パレットの荷か)」「⁠1分⁠に何個包みたいか」「袋や製品の大きさ⁠」⁠の3つを先に決めます。回る軸やベルトには覆いを付け、掃除や調整で手を入れるときは機械を止めます。

包装機とは

製品をフィルムや袋で包み、熱などでシールして封をする機械です。手で包む人手と時間を減らし、袋の大きさとシールの質をそろえます。

比較ページには、工場で使う型番のある標準機を、方式ごとに代表の1〜2⁠型式ずつ載せています。結束機・バンド掛け機、封函機、ラベラー、手で使う卓上シーラー、ブリスター・PTP包装機、箱詰めのカートナー、スーパーのバックヤード⁠で使う食品トレー用のストレッチ包装機は、別の機械なので載せていません。

5つの方式

方式 包み方 向いている物 このページの例
横ピロー 筒にしたフィルムへ製品を横から流し込み、背と前後の端をシールする 菓子パン、クッキー、冷凍食品、部品など、形のある製品をひとつずつ フジキカイ FW3400、大森機械工業 S-5000X、川島製作所 KBF-7000MX、日本ポリスター PBF-300MG
充填 縦に袋を作りながら中身を落として詰める(縦ピロー)か、既製の袋を取って詰める(給袋式) スナック菓子、粉や粒 川島製作所 KBF-6000UX型、フジキカイ FW7700N、ゼネラルパッカー GP-M3000、三光機械 MC101α
シュリンク L型のシーラーでフィルムに包み、熱で縮めて密着させる 化粧品や医薬品の箱、ボトルやチューブの容器 日本テクノロジーソリューション FIT、ハナガタ HP-10Z
真空 袋をチャンバー⁠に入れて空気を抜き、口をシールする 肉や魚、さびや湿気を嫌う金属部品 石崎電機製作所 NL-281V-10、エレクトロラックス・プロフェッショナル V-554、古川製作所 FVB-UX-400
ストレッチ 回る台に載せたパレットの荷に、伸ばしたフィルムを巻き付ける 出荷前のパレット荷の荷崩れ防止 ストラパック PW-1521、シグマー技研 SSP-15150-AM、大阪タイユー MD-W10

横ピローと充填包装機で迷ったら、中身を見ます。ひとつずつ形のある製品なら横ピローで包み、粉・粒・スナックのように形の無い物は充填包装機で袋に詰めます。充填包装機のうち、縦ピローはロールのフィルムから袋を作り、給袋式はチャック付きのスタンドパウチのような既製の袋をそのまま使います。ゼネラルパッカーのGP-M3000⁠は給袋式で、チャック付きのスタンドパウチにも詰められます。

シュリンク包装機は、包む機械と縮める機械を組み合わせて使います。日本テクノロジーソリューション⁠のFITは袋に包むところまでを受け持ち、縮めるのは同社のシュリンク装置TORNADOとつないで行います。

真空包装機は、量で型を選びます。少ない量なら、石崎電機製作所のNL-281V-10のような卓上のチャンバー式で足ります。NL-281V-10は連続2時間で約100ショットまでなので、量が多いなら据置型や、ラインにつなぐ古川製作所のFVB-UX-400のような連動式にします。

包装能力の読み方

包装能力は、メーカーによって書き方が違います。

  • 1分あたりの個数・袋数:フジキカイ⁠のFW3400は10~300包/分、フジキカイ⁠のFW7700NはMAX.100袋/分、三光機械⁠のMC101αは30~120袋/分
  • 回転数:川島製作所のKBF-7000MX⁠は最高回転数300rpm、KBF-6000UX型は~125rpm
  • ショット数:古川製作所のFVB-UX-400は2〜4ショット/分、石崎電機製作所のNL-281V-10は連続2時間で約100ショット
  • パレット用は台の回転数:ストラパックのPW-1521⁠はテーブル回転数5〜15RPM、シグマー技研のSSP-15150-AMは0〜9rpm

どれも「最大⁠」⁠の数字で、袋の長さ・中身・フィルムで下がります。ゼネラルパッカーのGP-M3000は15~65袋/分で、充填物によって変わると書いています。自分の製品とフィルムで、何個包めるかをメーカーに試してもらってから決めます。

包装できる大きさ・フィルム

横ピローは、製品の幅と高さの上限と、フィルムのカット寸法で見ます。フジキカイ⁠のFW3400は製品幅140mm・高さ30mmまで、大森機械工業のS-5000Xは製品幅200mm・高さ60mmまでで、カット寸法は60mmから9,999mmまで取れます。

縦ピローは袋の幅(折径⁠)⁠と長さで見ます。川島製作所のKBF-6000UX型はLタイプで折径70〜250mm、袋長さ50~360mmです。

フィルムは、横ピローのFW3400とS-5000Xが最大幅450mmです。パレット用のストレッチ包装機は、このページの3製品とも幅500mm⁠のフィルムを使います。

電源・圧縮空気・置き場所

大きな機種は三相200Vで動きます。川島製作所のKBF-7000MX⁠は三相200V 4kW、大森機械工業のS-5000X⁠は3相200V 11kVAです。AC100Vで動くのは、石崎電機製作所のNL-281V-10と大阪タイユーのMD-W10、単相100Vでも動く日本ポリスターのPBF-300MGです。

圧縮空気を使う機種もあります。川島製作所のKBF-6000UX型は0.5MPa・約300NL/min、日本テクノロジーソリューション⁠のFITは0.5MPa以上・80L/minです。工場のコンプレッサー⁠の圧力と量に余りがあるかを先に確かめます。

重さもあるので、床の強さを見ます。川島製作所のKBF-7000MXは1200kg、KBF-6000UX型は約900kg、ストラパックのPW-1521は約610kgです。

包装機まわりの安全の決まり(労働安全衛生規則)

  • 覆い・囲い:機械の原動機・回転軸・歯車・プーリー・ベルトなど危ない所には、覆いや囲いを設けます(第101条)
  • 運転の停止:掃除・給油・検査・修理・調整で危ないときは、機械の運転を止めます(第107条)
  • ほかの人が動かせないように:止めたときは、起動装置に錠を掛けるか表示板を付けます(第107条第2項)

条文はe-Gov法令検索 労働安全衛生規則⁠で読めます。

値段の見方

値段を出しているのは、このページの16製品中4製品だけです。真空包装機は、石崎電機製作所のNL-281V-10が470,800円(税込・メーカー希望小売価格)、エレクトロラックス・プロフェッショナルのV-554が2,197,800円(税込・通販)です。パレット用のストレッチ包装機は、大阪タイユーのMD-W10が858,000円(税込・メーカー直販)、シグマー技研のSSP-15150-AMが1,427,800円(税込・通販)です。

同じ方式で値段を出している製品が3つにならないので、このページでは安い・高いの判定はしていません。横ピロー・充填・シュリンクは、どの社も見積もりです。包装機は前後の装置(計量機・コンベア・シュリンクトンネル)⁠と組み合わせることが多いので、見積もりは本体だけでなく、つなぐ装置も一緒に頼みます。

選ぶ前に確かめること

  1. 何を包むか:形のある製品か、粉・粒か、箱か、パレットの荷か
  2. 1分⁠に何個(何袋)包みたいか
  3. 製品や袋の大きさ、使うフィルムの種類と幅
  4. 電源(単相100V・三相200V⁠)⁠と圧縮空気の圧力・量
  5. 置き場所の広さと床の強さ
  6. 前後の装置(計量・搬送・縮める・箱詰め)を、どこまで一緒に頼むか
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