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GUIDE / BOUSEI-SHI

防錆紙・防錆フィルムとは?気化性防錆紙(VCI)の種類(紙だけ・ラミネート付き・防錆フィルム)と、対象金属・防錆期間・価格の選び方

金属の部品や鋼材を包んでさびを防ぐ防錆紙・防錆フィルムの3つの種類、気化性防錆紙の仕組み、鉄用と非鉄用の違い、防錆期間、JIS Z 1535、包み方と値段を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月2日更新

この記事の答え

防錆紙・防錆フィルムは、気化する防錆剤を含ませた包装材で、金属を包むだけでさびを防ぎます。気化性防錆紙・VCIとも呼びます。材料で、紙だけの防錆紙・ポリエチレンを貼ったラミネート付きの防錆紙・防錆剤を練り込んだ防錆フィルムに分かれます。選ぶときは「包む金属の種類」「置いておく期間」「中身を見たいか」の3つを先に決めます。

防錆紙・防錆フィルムとは

防錆紙・防錆フィルムは、気化性の防錆剤を紙やフィルムに含ませた包装材です。包むと防錆剤が常温で少しずつ気化し、金属の表面の水分に溶けて膜を作ります。この膜が水分と酸素をさえぎって、さびを止めます。

比較ページには、日本の会社が自社で作る防錆紙・防錆フィルムを、品番の単位で載せています。海外ブランドを輸入して売る会社の品、他社の防錆紙を加工して売る会社の品、防錆油や防錆剤の粉は載せていません。

3つの種類

  • 紙だけの防錆紙は、クラフト紙などに防錆剤をしみ込ませた品です。外をポリ袋などで密封して使います。堀富商工のメタライト黒、アドコートのアドパックGK-7(M)、岩通ケミカルクロスのステルスFK、イーパックのNKVCI Newpackがこの形です
  • ラミネート付きの防錆紙は、片側にポリエチレンを貼った品です。防錆剤が外へ逃げるのと湿気を止めます。堀富商工のメタライト青、アドコートのGP-7(M)、ウインテックスのフェロブライトDR-8がこの形です
  • 防錆フィルムは、ポリエチレンに防錆剤を練り込んだ品です。透明で中身が見え、ヒートシールで袋にできます。アイセロのボーセロン103・507、イーパックのEP-VCF FN-107がこの形です

対象金属で選ぶ

  • 防錆剤は金属ごとに効き方が違うので、鉄用・鉄と非鉄の共用・銅用に分かれます
  • アドコートの鉄鋼用のアドパック-Gは、金属対応表で銅・黄銅・りん青銅に×(悪影響がある)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • アイセロのボーセロン103は鋳鉄や鋼板などの鉄類に、ボーセロン507は鋼板・亜鉛めっき鋼板・アルミニウムに使えます

防錆期間

  • アドコートの定価表では、紙だけのGK-7(M)は6〜12か月、ラミネート付きのGP-7(M)は12〜36か月です
  • アドコートは、紙だけの品もポリ袋などで密封すれば12〜36か月と案内しています
  • 岩通ケミカルクロスのステルスFKは、半年〜一年以上です
  • 使う前の防錆紙は、堀富商工の案内で1年程度もちます。濡らさないようにしまっておきます

包み方

  • 防錆剤をしみ込ませた面を内側にして、製品に沿わせて密封するように包みます
  • 指紋や汗、油が付いていると効きが落ちるので、先に洗って汚れを落とします
  • 開けたら拭き取らずにすぐ使えます

JIS Z 1535

  • 鉄鋼用の防錆紙の規格で、気化性の防錆性能や、接触したときの防錆性能を試験で決めています
  • 気化性の試験は、湿度約90%・20℃の広口びんで行います。速効形は、1時間後に結露させてさびが出ないものです
  • アドコートのアドパックGK-7(M)は、この規格の試験に合格しています

大きさと値段

  • 幅の広い品では、堀富商工のメタライト黒は幅3,000mmまで、イーパックのNKVCI Newpackは幅700〜3000mmで作れます。アイセロのボーセロン103は、カットシートで幅4,000mmまでです
  • 定価を公式に出しているのはアドコートで、GK-7(M)の1000mm×100m巻は21,900円、GP-7(M)は26,350円(どちらも税抜)⁠で⁠す⁠。ほかの会社は見積もりです
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