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GUIDE / TAISETSU-TEBUKURO

耐切創手袋とは?レベル違い・レベル見方(A〜Fと1〜5)とコートの選び方

工場・建設・設備の現場で使う耐切創手袋(耐切創性手袋)の⁠、手袋 耐切創レベルの見方と違い、EN388:2016のレベル基準、旧来のレベル5との比較、ゲージと繊維、ニトリル・PU・ノンコートの使い分けを、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月22日更新

この記事の答え

耐切創手袋は、切れにくい繊維で編んで、刃物やガラス、鉄板の縁による切り傷から手を守る作業用の手袋です。選ぶときは「EN388:2016のどの試験のレベルか(A〜Fか1〜5か)」「油の付いた物を持つか(コートの種類)⁠」「どこまで細かい作業をするか(ゲージ)」の3つを先に決めます。

耐切創手袋とは

耐切創(たいせっそう)手袋は、金属やガラス、刃物を扱う作業で、切り傷を防ぐための手袋です。耐切創性手袋とも呼びます。高強度ポリエチレン(HPPE)やアラミド(ケブラー)の糸に、ガラス繊維・金属繊維・バサルト繊維を混ぜて編み、切れにくくしています。

比較ページには、業務で使う耐切創手袋を、1社1〜2製品に絞って載せています。家庭用だけの製品、腕カバー・指サック、代理店が売る他社ブランドの製品は載せていません。耐切創レベルの書いていないニトリルの背抜き手袋は、ニトリル手袋の比較⁠で扱っています。

耐切創手袋のレベル見方

日本には耐切創手袋の工業規格が無く、欧州規格のEN388:2016を見て選ぶのが一般的です。EN388:2016の表示には、6つの性能が並びます。

  • 耐摩耗:0〜4
  • 耐切創(回転刃のクープテスト)⁠:0〜5。回転刃が鈍って測れないときは⁠「X」
  • 耐引裂:0〜4
  • 耐突刺:0〜4
  • 耐切創(平刃のTDM試験・EN ISO 13997):A〜F
  • 耐衝撃:合格ならP

たとえば「4X41E」⁠な⁠ら⁠、耐摩耗4・回転刃はX・耐引裂4・耐突刺1・平刃のレベルEです。

レベル違いとレベル基準(A〜F)

TDM試験は、平刃で20mm切るのにかかる力(N)で分けます。

  • レベルA:2N以上
  • レベルB:5N以上
  • レベルC:10N以上
  • レベルD:15N以上
  • レベルE:22N以上
  • レベルF:30N以上

レベルFなら、約3.0kgfの力をかけても20mm切れません。このページでは、ミドリ安全のカットガードF102とパナソニックのストロングンテ WKTG1MH1AXがレベルFです。

レベル5比較:旧来の1〜5とA〜Fは別物

2003年版のEN388は回転刃の試験だけで、耐切創を1〜5で表していました。切れにくい糸が増えると回転刃が鈍って正しく測れなくなり、2016年版で平刃のTDM試験(A〜F)が加わりました。

  • 「レベル5」と「レベルF」は試験が違うので、どちらが上とは言えません
  • 同じ手袋でも、2016年版では2003年版より数字が低く出ることがあります(東和コーポレーションの案内)
  • 比べるときは、同じ試験のレベルどうしで比べます

コートの選び方(3つの方式)

  • ニトリル・ゴムコート:油の付いた鉄板やプレス部品、工具を握る作業。すり切れにも強い
  • ポリウレタン(PU)コート:薄くて指先の感覚が残る。乾いた部品やガラス、精密部品
  • ノンコート:通気がよい。革手袋やゴム手袋の下に重ねるインナーにも使える

ゲージと薄さ

ゲージは1インチ(2.54cm)の間にある編み機の針の数で、数が大きいほど編み目が細かく薄くなります。細かい部品を扱うなら18ゲージや21ゲージ、しっかりした厚みが欲しいなら10〜13ゲージを選びます。

使うときの注意

  • 絶対に切れない手袋ではありません。メーカーもレベルは測定データで保証値ではないと書いています
  • 回転する機械に手が巻き込まれるおそれがある作業では、手袋を使いません
  • 切れにくさと刺さりにくさは別の性能です。刺さる物には耐突刺のレベルを見ます
  • ポリエチレンの糸は熱に弱く、熱い物を持つと溶けるおそれがあります
  • ほつれ・破れ・糸切れ・すり切れが出たら替えます。洗うときは中性洗剤で、乾燥機は避けます(ミドリ安全の案内)

出典

  • シモン「手袋の欧州規格 EN 388:2016、機械強度ピクトグラムについて」
  • リーブル「耐切創について」
  • おたふく手袋「特殊手袋(耐切創レベルについて)」
  • パナソニック「耐切創手袋(ストロングンテ)」
  • ミドリ安全・東和コーポレーションの製品ページ
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