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GUIDE / HOGO-MEGANE

保護めがねとは?JIS T 8147 の種類と、遮光めがね・レーザー保護めがね・オーバーグラスの選び方

工場・建設・研究所・溶接の作業者が掛ける保護めがねの種類(スペクタクル形・ゴーグル形・防災面・遮光めがね・レーザー用⁠)⁠、JIS T 8147 と ANSI Z87.1 の違い、遮光度番号と光学濃度(OD)の見方、度付きめがねの人の選び方を、規格の資料とメーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月12日更新

この記事の答え

保護めがねは、粉じんや薬液の飛まつ、飛んでくる破片、溶接やレーザーの光から作業者の目を守るめがねとゴーグルです。選ぶときは「何から守るか(飛来物・粉じん・薬液・溶接の光・レーザー)」「すき間をどこまでふさぐか(スペクタクル形かゴーグルか)」「度付きめがねの人が掛けるか」の3つを先に決めます。

保護めがねとは

保護メガネ・保護眼鏡・セーフティグラスとも呼びます。飛来物や粉じん・薬液の飛まつから目を守る保護めがねの規格は JIS T 8147、溶接やガス切断の光から目を守る遮光保護具の規格は JIS T 8141 です。どちらも2026年3月25日に改正されました。

比較ページには、日本法人のある会社が自社で作るか自社ブランドで売る業務用の保護めがねを、1社1〜4製品に絞って載せています。家庭用・ファッション用のサングラス、度付きレンズの販売だけ、代理店が売る他社ブランドの製品、頭全体にかぶる溶接面は載せていません。

5つの方式

  • スペクタクル形:つるで耳に掛ける形。一眼形・二眼形・めがねの上から掛けるオーバーグラス
  • ゴーグル形:枠を顔に密着させ、バンドで留める形
  • 防災面:頭のベルトから透明な板を下げ、顔の前全体を覆う形(フェイスシールド)
  • 遮光めがね:溶接やガス切断の光を色の濃いフィルタで弱める
  • レーザー用:決まった波長のレーザー光を強く吸うレンズで止める

このページの例は次のとおりです。

  • スペクタクル形:山本光学のSN-730、ミドリ安全のビジョンベルデ MP-822・VS-304F、3MのセキュアフィットSF201AF、トーヨーセーフティのハイパーライトグラス No.1345、理研オプテックのRV-710、重松製作所のLX-51、興研のKE-⁠01
  • ゴーグル形:山本光学のYG-6000、3MのGG3001A-AF、重松製作所のLX-91、谷沢製作所のST#306
  • 防災面:トーヨーセーフティのNo.1170-⁠C
  • 遮光めがね:山本光学のYW-390、理研オプテックのRS-X(BL)、スズキッドのEyego EG‑200MB
  • レーザー用:山本光学のYL-780 FIBER HT、理研オプテックのRC-170 FB-EP、光響のLPG-GIR-⁠2

JIS T 8147 と ANSI Z87.1

JIS T 8147 は、浮遊粉じん・薬液の飛まつ・飛来物から作業者の目を守る保護めがねの規格です。遮光用と度付き(屈折補正用)の保護めがねは対象から外れています。

3M ジャパンの技術資料では、JIS T 8147:2016 と米国の ANSI Z87.1:2020 を次のように比べています。

  • どちらも視感透過率85%⁠⁠⁠以上
  • 耐衝撃性は、直径22mm・約44gの鋼球を1.27〜1.30mの高さから落とす試験
  • ANSIは、強い衝撃の試験3つに合格するとZ87+、曇り止めの試験に合格するとXと表示
  • JIS T 8147:2016 には曇り止めの性能の決まりが無い

2026年の改正後も、JISマークの認証では2027年3月24日までは JIS T 8147:2016 を使ってよいことになっています。

曇り止めの見方

JISに曇り止めの決まりが無いので、メーカーの加工の名前で見ます。

  • ミドリ安全のMP-822・VS-304F:レンズ両面にV+コート
  • 山本光学のSN-730・YG-6000・YW-390:くもり止めのPET-AFと両面ハードコート
  • 理研オプテックのRC-170 FB-EP:両面にVF-plus+コーティング

マスクと一緒に掛ける職場は、両面に曇り止めのある型を選びます。

度付きめがねの人

JIS T 8147 は度付きの保護めがねを対象にしていません。度付きめがねのまま守るなら、上から掛ける型を選びます。

  • オーバーグラス:ミドリ安全のVS-304F(36g)、興研のKE-01(35g)
  • ゴーグル:谷沢製作所のST#306(メガネ併用可能)、3MのGG3001A-⁠AF
  • レーザー用:山本光学のYL-780 FIBER HT(めがね併用可)

溶接の光と遮光度番号

溶接やガス切断の光には、JIS T 8141 の遮光めがねを使います。濃さは遮光度番号で表し、作業に合わせて選びます。JIS T 8141 の有害光線には、レーザー光は含まれません。

  • 山本光学のYW-390:遮光度番号1.4〜5の6種から選べる二眼形
  • 理研オプテックのRS-X(BL):SPL 1.2から5まで
  • スズキッドのEyego EG‑200MB:液晶で#5〜13に自動で暗くなるゴーグル(遮光前#3)

レーザー保護めがねの選び方

使うレーザーの波長と、その波長での光学濃度(OD)で選びます。波長が合っていないと、ODの数字が大きくても光を止められません。

  • 山本光学のYL-780 FIBER HT:810〜1100nmでOD7、850〜1080nmでOD8、可視光の透過率30%
  • 理研オプテックのRC-170 FB-EP:860〜1,100nmでOD6、可視光の透過率30%
  • 光響のLPG-GIR-2:1010〜1550nmでOD7+、可視光の透過率75%

決まり

  • 労働安全衛生規則の第593条:有害な光線にさらされる業務や粉じんの出る業務などでは、保護眼鏡などの保護具を備える
  • 皮膚や眼に障害を与える物を扱う業務でも、保護眼鏡などを備える
  • アーク溶接など強い光を出す場所は区画し、適当な保護具を備える
  • ガス溶接・溶断では、作業者に保護眼鏡と保護手袋を着けさせる
  • 厚生労働省の通達「レーザー光線による障害の防止対策について」:レーザー光線の種類に合った保護眼鏡を着けさせる(メガネ形式とゴーグル形式がある)

出典

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