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GUIDE / BOUJIN-MASK

防じんマスクとは?国家検定の区分(DS1・DS2・DS3、RS・RL⁠)と使い捨て・取替え式・電動ファン付きの選び方

粉じん・溶接ヒューム・石綿の作業で使う防じんマスク(防塵マスク)の仕組み、国家検定の区分と捕集効率、使い捨て式・取替え式・電動ファン付き呼吸用保護具(PAPR)の違い、溶接ヒュームの決まりとフィットテスト、フィルターの交換時期を、厚生労働省の資料とメーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月12日更新

この記事の答え

防じんマスクは、粉じんや溶接ヒュームをろ過材で取って、作業者の肺を守る呼吸用保護具です。選ぶときは「国家検定の区分(DS2か、RS3・RL3か、PAPRか)」「オイルミスト⁠が出るか(出るならLの区分)⁠」「作業のきつさと時間(きつい・長いならPAPR)」の3つを先に決めます。

防じんマスクとは

防じんマスク(防塵マスク)⁠は⁠、製造者・輸入者が厚生労働省の型式検定を受けることになっていて、職場では検定に合格したものを使います。合格品には型式検定合格標章が付いているので、本体や箱の表示で確かめます。

比較ページには、国家検定に合格した業務用の防じんマスクと電動ファン付き呼吸用保護具を、1社1〜3製品に絞って載せています。家庭用・医療用だけの不織布マスク、防毒マスクだけの製品、代理店が売る他社ブランドの製品は載せていません。

3つの方式

  • 使い捨て式(DS):ろ過材でできたマスクを丸ごと捨てる型
  • 取替え式(RS・⁠⁠⁠RL):ゴムやシリコーンの面体にフィルタを付け、フィルタだけを替える型。半面形と全面形(フルフェイス)がある
  • 電動ファン付き(PAPR):電動ファンでろ過した空気を面体やフードに送る型

このページの例は次のとおりです。

  • 使い捨て式:興研のハイラック350型、重松製作所のDD02-S2-2K、スリーエム(3M)の8205-DS2、トーヨーセーフティのNo.1732、日本製紙クレシアのプロテクガード、日本バイリーンのX-3502FT、ニューレジストンのWM2102-DS2、ミドリ安全のSH8022、山本光学の3200-⁠CF
  • 取替え式:興研の7121R-03型、重松製作所のTW08SF2、トーヨーセーフティのNo.1850
  • 電動ファン付き:興研のBL-321H-02、重松製作所のSy28R、スリーエムのJTRM-407J+、山本光学のLS-900S;H1SNM

国家検定の区分(DS1・DS2・DS3)

区分は、粒子を取る力(粒子捕集効率)で3段階に分かれます。

  • DS1・RS1:80.0%⁠⁠⁠以上
  • DS2・RS2:95.0%⁠⁠⁠以上
  • DS3・RS3:99.9%⁠⁠⁠以上

頭のDは使い捨て式、Rは取替え式です。終わりのSは粉じんだけの場所、Lはオイルミストが混ざる場所でも使える区分で、オイルミストが出る作業はRL・DLを選びます。電動ファン付きはPS・PLの1〜3に、漏れ率のS級・A級・B級と、風量の通常風量形・大風量形が加わります。

指定防護係数で比べる

マスクがどれだけ粉じんを減らせるかは、指定防護係数で表します。

  • 使い捨て式DS2・DS3、取替え式の半面形RS3・RL3:10
  • 取替え式の全面形RS3・RL3:50
  • 電動ファン付きの全面形・S級・PS3かPL3:1,000

作業場の濃度から求めた要求防護係数より大きい指定防護係数のマスクを選びます。

溶接ヒュームの決まり

2021年4月から、屋内で続けて金属アーク溶接をする職場では、溶接ヒュームの濃度を測り、結果に合う呼吸用保護具を使わせることになりました。

  • 溶接ヒュームには、RS2・RL2・DS2・DL2以上のろ過材を使う
  • 面体のあるマスクは、1年以内ごとに1回フィットテストを行う
  • フィットファクタは、半面形で100以上、全面形で500以上

フィルターの交換時期と使い捨ての使用期限

  • 取替え式とPAPRは、使っていて息苦しくなったらフィルタを替える
  • 使い捨て式は、表示の使用限度時間の前でも、息苦しいときや形がくずれたときは捨てる
  • 石綿・インジウムなどを扱った作業のフィルタは、作業場から持ち出さずに1回ごとに捨てる

使用限度時間は製品で違い、スリーエムの8205-DS2が9時間、日本製紙クレシアのプロテクガードが14時間、トーヨーセーフティのNo.1732が16時間です。

防毒マスクとの違い

防じんマスクとPAPR(防じん用)は粒子を取るもので、有毒なガスや蒸気は取れません。酸素が18%以上あっても有毒ガスがある所では、防毒マスクか防毒機能付きのPAPRを使います。重松製作所のTW08SF2や興研の7121R-03型のように、フィルタを吸収缶に替えて防毒マスクとしても使える面体もあります。

電動ファン付きを選ぶとき

  • 作業がきつい現場では、吸う力の要らないPAPRを考える
  • 着ける人の呼吸量に合わせて、通常風量形か大風量形を選ぶ
  • 目も守るなら、全面形かフード・フェイスシールドのルーズフィット形

重松製作所のSy28Rは10.5時間以上、興研のBL-321H-02は公称約3時間動きます。丸一日使う現場では、予備の電池を用意します。

出典

  • 厚生労働省「防じんマスク、防毒マスク及び電動ファン付き呼吸用保護具の選択、使用等について」(2023年)
  • 厚生労働省「型式検定を受けていない防じんマスクの流通について」(2009年)
  • 佐渡労働基準監督署(新潟労働局)「金属アーク溶接等作業を継続して屋内作業場で行う皆さまへ」
  • 各メーカーの公式サイト・カタログ・公式通販、モノタロウの掲載
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