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GUIDE / ANZENGUTSU

安全靴とは?JISの区分(U・H・S・L⁠)⁠とプロスニーカーのA種・B種、耐滑・静電・安全長靴の選び方

工場・建設・物流の作業者が履く安全靴の仕組み、JIS T 8101 の作業区分と付加的性能、JSAA規格のプロスニーカーとの違い、耐滑の見方、安全長靴の選び方を、規格の資料とメーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月11日更新

この記事の答え

安全靴は、つま先に硬い先芯を入れて、落ちた物や挟まれから作業者の足を守る作業用の靴です。選ぶときは「扱う物の重さ(JISのS種か、プロテクティブスニーカーのA種・B種か)」「床の状態(濡れる・油が出る・熱い)」「静電気を嫌う職場か⁠」⁠の3つを先に決めます。

安全靴とは

日本保安用品協会は、安全靴と呼べるのは JIS T 8101 に合格した靴だけとしています。JISの安全靴は、甲被が革かゴム、靴底がゴムか発泡ポリウレタンで、つま先の先芯に決まった強さがあります。

比較ページには、作業者が履く先芯入りの靴を、1社1〜2製品に絞って載せています。一般のスニーカー、先芯の無い作業靴・長靴、代理店が売る他社ブランドの製品は載せていません。

3つの方式

  • JIS安全靴(革製):JIS T 8101 に合格した、甲被が革の安全靴
  • プロスニーカー(JSAA):プロテクティブスニーカーとも呼ぶ。日本保安用品協会(JSAA⁠)⁠の規格に合格した、スニーカー型の作業靴
  • 安全長靴:先芯を入れたゴムや樹脂の長靴

このページの例は次のとおりです。

  • JIS安全靴(革製):アイトスのZR-21、シモンの8511黒、ドンケルの601、日進ゴムのハイパーV #9000、ミドリ安全のRT910
  • プロスニーカー(JSAA):アシックスのCP229 BOA RR 3、喜多のMK-7855、自重堂のS5163、福山ゴム工業のシティーハンター#500、丸五のマンダムセーフティー#775、ミズノのオールマイティ LSII 11L
  • 安全長靴:喜多のKR-7470、弘進ゴムのSBCOOL-3131、ミドリ安全のNW1000スーパー

JISの作業区分(U・H・S・L)

JIS T 8101 は2020年3月に改正され、先芯の強さで4つの作業区分に分かれました。

  • 超重作業用U:衝撃200J・圧迫15kN
  • 重作業用H:衝撃100J・圧迫15kN
  • 普通作業用S:衝撃70J・圧迫10kN
  • 軽作業用L:衝撃30J・圧迫4.5kN

日本では普通作業用のS種が主に使われ、このページのJIS品もS種です。甲被の材料でも分かれ、革製はクラスI(CⅠ⁠)⁠、総ゴム製・総高分子製はクラスII(CⅡ)です。

プロスニーカーのA種・B種

プロテクティブスニーカーは、日本保安用品協会が決めた規格の作業靴で、普通作業用のA種と軽作業用のB種があります。つま先の強さは、安全靴のS種・L種と同じです。

  • 甲被に人工皮革や合成繊維を使えるので、軽く作れる
  • そのぶん、靴底や甲被の持ちは革のJIS安全靴に及ばない
  • A種かB種かは、靴の織りネーム、無ければベロの裏か箱に書いてある

ミズノのオールマイティ LSII 11Lは片足約355g、丸五のマンダムセーフティー#775は片足430gで、どちらもA種です。自重堂のS5163はB種です。

付加的性能の見方

基本の強さに加えて、作業に合わせた性能が「付加的性能」として決まっています。JIS T 8101 には11種類あります。

  • 耐滑:濡れた床や油の床で滑りにくい
  • 耐踏抜き:釘などから足の裏を守る
  • かかとの衝撃吸収:立ち仕事や歩きの疲れを減らす
  • 静電気帯電防止:静電気の放電を防ぐ
  • 表底の耐燃料油性・耐高熱接触性:油や熱い床に強い

耐滑の見方

JISの安全靴は、耐滑性に合格すると箱のJISマークの近くにF1かF2と表示します。

  • 基準は動摩擦係数0.20以上
  • 0.30以上が上の区分として加わった
  • シモンの8511黒はF2、ミドリ安全のRT910はF1に合格

プロテクティブスニーカーは、ベロの裏の耐滑のピクトで確かめます。

静電気を嫌う職場

静電気帯電防止の靴は、同じ型の別の品番として出ていることが多くあります。ミドリ安全のRT910静電、ドンケルの601静電がその例です。注文するときは、静電の品番を指定します。

水場・油の多い現場の安全長靴

安全長靴には、JISに合格した型と、JISの試験方法でメーカーが自社で試した型があります。

  • ミドリ安全のNW1000スーパー:PVC製で、JIS T 8101 の総ゴム・総高分子製S種に合格
  • 弘進ゴムのSBCOOL-3131:JISの試験方法による自社試験に適合という表記
  • 喜多のKR-7470:JIS T 8101 相当試験の表記で、靴底に鋼板を入れた踏抜き防止の長靴

社内でJIS品を指定しているなら、合格の表示がある型を選びます。

決まり

労働安全衛生規則の第558条で、事業者は作業の状態に合わせて安全靴その他の適当な履物を決めて、使わせることになっています。どの規格の靴にするかは、扱う物の重さや床の状態を見て会社が決めます。

出典

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