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GUIDE / GYOUMU-SOUJIKI

業務用掃除機とは?乾式・乾湿両用・背負い式・充電式・工場用の違いと、吸引力・タンク・防爆の見方

工場・倉庫・店舗・ビル清掃で使う業務用掃除機の5つの方式、吸込仕事率・風量・真空度の見方、タンク容量とフィルター、充電式の値段の見方、粉じん障害防止規則の清掃と防爆の決まりを、メーカーと国の資料をもとにまとめました。

2026年10月12日更新

この記事の答え

業務用掃除機は、工場・倉庫・店舗・ビルの床や設備のごみ・粉じん・水を吸い取る業務用の掃除機です。選ぶときは「水も吸うか」「電源が取れるか(取れなければ充電式かエア式)」「燃える粉じんを吸うか⁠」⁠の3つを先に決めます。

業務用掃除機とは

家庭用の掃除機より大きなタンクと丈夫なフィルターを持ち、毎日長い時間回しても使えるように作った掃除機です。工場の切粉や粉じん、倉庫の土ぼこり、店舗やビルの床のごみ、こぼれた水や床洗浄のあとの汚水まで、場所に合わせて型を選びます。

比較ページには、日本法人のある会社が自社で作るか自社ブランドとして売る業務用の掃除機を、1社1〜2製品に絞って載せています。家庭用だけの製品、ロボット掃除機、床洗浄機(⁠スクラバー)⁠、ダクトにつなぐ据え置きの集じん装置、中古、代理店が売る他社製品は載せていません。据え置きの集じん装置は集じん機の比較⁠にあります。

5つの方式

乾式

  • 乾いたごみとほこりだけを吸います。ごみは紙パックやダストバッグ、フィルターでためます
  • 水や湿ったごみは吸えません
  • 静かな型が多く、営業中のオフィスやホテル、病院の毎日の清掃に使います

このページの例:アマノのJV-15、ニルフィスクのVP300R、蔵王産業のバックマン サニーHEPA抗菌

乾湿両用

  • タンクに粉じんも水も吸い込めます
  • 水を吸うときにフィルターを水用に替える型(⁠京セラのAVC1250など)と、替えずに吸える型(⁠ケルヒャーのNT 30/1 Apなど⁠)⁠があります
  • 山崎産業のWS-15は、床洗浄のあとの汚水を回収する専用の型です

このページの例:HiKOKIのRP250SB(L)、ケルヒャーのNT 30/1 Ap、京セラ インダストリアルツールズのAVC1250、スイデンのSPSV-1102、ニルフィスクのATTIX 30-01 PC PRO、マキタのVC2500、山崎産業のWS-15、蔵王産業のバックマン W11T

背負い式

  • 本体を背負い、パイプと床ノズルだけを持って掃除します
  • 本体を引きずらないので、階段や座席のまわりでも動きやすくなります

このページの例:ケルヒャーのBVL 5/1 Bp(36Vの充電式)

充電式

  • 電動工具のバッテリーで動く、業務用の掃除機・集じん機です
  • 電源の無い現場や、コードを引き回せない場所で使えます
  • 値段は本体のみのことが多く、バッテリーと充電器は別に買います。手持ちの電動工具と同じバッテリーが使えるかを先に見ます

このページの例:HiKOKIのRP3615DA、マキタのVC001G

工場用

  • 市販のペール缶をタンクにして、切粉や油を缶ごと運び出せる型があります(⁠スイデンのSPV-101EPC、アクアシステムのAPPQO600-SET、三立機器のA-250)
  • アクアシステムと三立機器の型は圧縮空気で吸うエア式で、電気を使いません。工場のコンプレッサーの容量を先に確かめます
  • アマノのV-3SDRは、燃える粉じんを吸うことを考えた三相200Vの大型機です

吸引力の見方

カタログの吸引力は、いくつかの数字で書かれています。メーカーによって載せている数字が違います。

  • 吸込仕事率(W):吸い込む力をまとめた数字。マキタ・HiKOKI・京セラが載せています
  • 風量(m³/min・L/s):1分または1秒に吸う空気の量。軽いごみを広く吸う力です。ケルヒャーとニルフィスクはL/sで書いています
  • 真空度(kPa):吸い込む圧力。重いごみや水を持ち上げる力です
  • 消費電力(W):使う電気の量で、吸引力そのものではありません

違う単位や違う測り方の数字は、そのまま比べられません。比べるときは同じ数字どうしで見ます。

タンクとフィルター

  • 乾湿両用のタンク容量は、粉じんと水で違うことがあります(⁠マキタのVC2500は集じん25L・吸水22L)
  • 目詰まりすると吸引力が落ちます。ちり落としのボタンやハンドルが付いた型は、止めずにその場で落とせます
  • 細かい粉じんを外へ出したくない所は、HEPAフィルターの型を選びます
  • 粉を吸うときの静電気が気になる所は、アース線や帯電防止のホースを使った型を選びます

粉じん作業場の清掃の決まり

粉じん障害防止規則では、粉じん作業をする屋内の作業場所を毎日1回以上掃除します。床や設備にたまった粉じんは、1月以内ごとに1回、真空掃除機か水洗いなど、粉じんを飛ばさない方法で取ります。

燃える粉じんと防爆

  • 労働安全衛生規則では、可燃性の粉じんやガスが爆発の危険のある濃度になるおそれのある所で電気の機械を使うときは、防爆構造の電気機械器具でなければ使えません
  • 防爆構造電気機械器具は、労働安全衛生法施行令で型式検定を受けるものに入っています
  • このページには、防爆の区分を公式資料で示した製品はありません。アマノのV-3SDRは粉塵爆発の原因になりにくい作りですが、完全に防ぐものではないとメーカーが書いています。エア式のアクアシステムは、防爆の扱いは所轄の消防署で見解が違うことがあるので確かめるよう書いています
  • 燃える粉じんを吸うときは、メーカーに吸う物と場所を伝えて、使えるかを確かめます

出典

  • e-Gov法令検索「粉じん障害防止規則」「労働安全衛生規則」「労働安全衛生法施行令」
  • 各メーカーの製品ページ・取扱説明書・カタログ、モノタロウの販売価格(⁠2026年10月12日に確認)
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