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GUIDE / CLEAN-BOOTH

クリーンブースとは?簡易クリーンブース・クリーンベンチ・FFUの違いと選び方、清浄度クラスの見方

工場・研究所で作業場の一部をきれいにするクリーンブースの4つの方式、清浄度クラスとクラス100の関係、カーテン式とパネル式の違い、価格の比べ方を、日本規格協会の資料とメーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月12日更新

この記事の答え

クリーンブースは、作業場の一部を囲い、天井のファンフィルターユニット(FFU)⁠か⁠らフィルターを通したきれいな空気を送って、ほこりを減らす設備です。業務用は、ビニールカーテンで囲うカーテン式、板で床まで囲うパネル式、机の上だけをきれいにするクリーンベンチ、ブースに付けるFFUの4つに分かれます。選ぶときは「どこまで囲うか」「どのクラスが要るか」「電源と置き場所」の3つを先に決めます。

クリーンブースとは

クリーンブースは、工場や研究所の作業場の一部を、ほこりの少ない空間にする設備です。部屋ごと工事で作るクリーンルームと違い、作業場の中に枠を立てて囲い、天井のFFUからHEPAフィルターを通した空気を吹き下ろします。簡易クリーンブース・簡易クリーンルームとも呼びます。

中を外より高い気圧(陽圧)にして、すき間から外の汚れた空気が入らないようにします。建物の工事なしで置けるものが多く、あとで広げたり移したりできます。

比較ページには、業務用のクリーンブース・簡易クリーンルームと、それを作るクリーンベンチ・FFUを載せています。家庭用だけの製品、建築工事のクリーンルーム一式、フィルター単体、安全キャビネット、空気清浄機は載せていません。

4つの方式

  • カーテン式:アルミや鋼管の枠に帯電防止のビニールカーテンを吊り、天井のFFUで吹き下ろします。例はエヌアイシ・オートテックのアルファクリーンシステム、伸榮産業のKCB・CBM、トヨシマ電機のTBU-A、ニットー冷熱製作所のNBU-4、日本エアーテックの簡易クリーンブース、三宝電機のKACB、ホーザンのCL-903・CL-911、ユキ技研のLECOです
  • パネル式:柱に板を張って床まで囲う組立式の小部屋です。例はエーディエフのE-Room+、蒲田工業のKAMATAクリーンブース、三宝電機の防爆型クリーンブースです
  • クリーンベンチ:机の形で、作業台の上だけにきれいな空気を流します。例は日本エアーテック・日立産機システム・日本医化器械製作所・PHC・ヤマト科学の机型と、興研の卓上型KOACHです
  • FFU:ファンとフィルターを一体にした箱で、ブースや装置の上に載せます。例は日本無機のPFT2です

清浄度クラスの見方

清浄度クラスは、空気1m³の中にある粒子の数で分けた等級です。数字が小さいほどきれいです。

  • 日本の規格はJIS B 9920-1(2019年制定)⁠で⁠、2015年版のISO 14644-1をもとにしています。それまでのJIS B 9920:2002は廃止されました
  • 分ける粒子の大きさは0.1µm〜5µmです
  • カタログには、旧米国規格(Fed.Std.209E)の「クラス100」「クラス10,000」という書き方もよく出てきます。アズワンの技術資料の対照表では、クラス100がISOクラス5(0.5µmの粒子が1m³に3,520個以下)⁠、クラス1,000がISOクラス6、クラス10,000がISOクラス7、クラス100,000がISOクラス8にあたります

比べるときは、ISOクラスにそろえて見ます。カタログの清浄度は決まった運転条件での値なので、使う場所で測って確かめます。

カーテン式とパネル式の選び方

  • カーテン式は軽く、組み立てが早いのが強みです。ニットー冷熱製作所のNBU-4は約60分、三宝電機のKACBは2名で約半日で組み立てられます。規格品なら、ご注文から1週間ほどで届くものもあります
  • パネル式は床まで板で囲うので、蒲田工業によるとビニールカーテン方式より少ない風量で同じ清浄度を出せます。成形機や包装機の工程を丸ごと囲うときや、見た目も整えたいときに使います
  • 可燃性ガスを扱う場所には、送風機や照明を防爆にした専用品(三宝電機の防爆型など)を使います

カーテンが燃えにくいかも確かめます。公式に防炎と書いているのは、ユキ技研のLECOとホーザンのCL-903・CL-911です。

クリーンベンチを使うとき

部屋や作業場の一角まで囲わなくても、机の上だけがきれいなら済む作業は、クリーンベンチを使います。

  • 垂直気流:上から作業台へ吹き下ろします。多くはクラス100(ISOクラス5)⁠で⁠、日立産機システムのPCV-1307BNはISOクラス4です
  • 水平気流:奥から手前へ流します。日本医化器械製作所のHS-1300Bは前面にガラスが無く、機器の出し入れが楽です
  • 卓上型:興研のKOACH T500-Fは囲いの無い卓上型で、スイッチを入れて110秒でクラス1の空間ができます

価格の比べ方

値段を出している製品は少なく、多くは寸法と清浄度を伝えて見積もりを取ります。比べるときは、同じ方式・同じ広さ・同じクラスでそろえます。

  • カーテン式の2,000mm角・クラス10,000:トヨシマ電機のTBU-Aが286,000円(税込314,600円)、ユキ技研のLECOが部材費380,000円(税別)
  • クリーンベンチの作業幅1,300mm前後・ISOクラス5:日本医化器械製作所のVSF-1301Aが1,080,000円、PHCのMCV-131BNFが1,450,000円(税別)

送料・据付・試運転の費用は別のことが多いので、見積もりの範囲を確かめます。

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