口コミを書く 製品を比べる種類から探す・無料
GUIDE / BLOWER

ブロワ(産業用送風機)とは?リングブロワ・ルーツブロワ・ターボブロワ・電動送風機の違いと、風量・圧力・電気代の見方

工場・水処理・空気輸送・現場の清掃で使う業務用ブロワのしくみ、リングブロワ・ルーツブロワ・ターボブロワ・電動送風機・浄化槽用エアポンプ・電動ブロワの6つの方式、出力・風量・圧力の見方、50Hzと60Hzの違い、ばっ気の電気代と浄化槽の注意を、メーカーと国・自治体の資料をもとにまとめました。

2026年10月12日更新

この記事の答え

ブロワ(送風機)は、モーターで羽根車やローターを回して空気を押し出し、水槽・機械・配管へ風を送る機械です。選ぶときは「どれだけの圧力が要るか」「どれだけの風量が要るか」「⁠1日中回すか⁠」⁠の3つを先に決め、方式を選びます。

ブロワとは

ブロワは、空気を吸い込んで押し出し、水槽の底から泡を出したり(ばっ気⁠)⁠、粉や粒を配管で運んだり、機械を冷やしたり乾かしたりします。

送風機は、上げる圧力で呼び方が変わります。

  • ファン:ほぼ10kPa未満
  • ブロワ:100kPa未満
  • 圧縮機(⁠コンプレッサー):100kPa以上

(⁠建築研究所の資料、香川県の省エネの手引きによる)

比較ページには、工場や水処理で使う業務用のブロワを、1社1〜2製品に絞って載せています。換気扇・有圧換気扇と、コンプレッサーは別の比較ページにあります。

6つの方式

リングブロワ(渦流)

たくさんの羽根を持つ羽根車が回り、ケースの中の輪の形の通り道で空気を何度も押します。羽根車がケースに触れず、油も使いません。

  • 機械に組み込んで、吸着や吹き付けに使う
  • 日立産機システムのVB‑004‑E4は、逆に回しても正転と同じ性能が出る
  • オリオン機械のKCPL160‑B‑06Aは1シリンダ2段構造で、最高排気圧力51kPa

ルーツブロワ(容積形)

2つのローターが触れ合わずに逆向きに回り、閉じ込めた空気を押し出します。圧力が変わっても風量があまり変わりません。

  • 排水処理・浄化槽のばっ気、粉や粒の空気輸送に使う
  • アンレットのBO50と大晃機械工業のTBSシリーズは60kPaまで
  • 四葉機械製作所のロータリブロワーは、高温・高圧のガスやスチームを冷やさずに送れる

ターボブロワ

高速で回るモーターに羽根車を直結し、空気をはじき出して圧力を上げます。

  • 大きな風量を続けて送る、排水・下水のばっ気に使う
  • 新明和工業のTurboMAX MAX20は空気軸受で軸を浮かせ、潤滑油を使わない

電動送風機(⁠シロッコファン・ターボファン)

渦巻き形のケースの中で羽根車が回り、横の口から風を送ります。圧力は低めで、風量が多めです。

  • 乾燥機・印刷機への組み込み、機器の冷却や通風に使う
  • 淀川電機製作所のCN5Tは0.4kWで16.0m³/min

浄化槽用エアポンプ(電磁式)

電磁石で膜(⁠ダイアフラム)やピストンを振らせて空気を押し出します。100V・100W前後で動き、1日中止めずに回します。

  • テクノ高槻のHP‑100、安永エアポンプのAP‑100F、日東工器のLA‑100、大晃機械工業のTIP‑100は、どれも100L/min

電動ブロワ(清掃・現場用)

手で持ち、ノズルから強い風を出してほこりや切りくずを吹き飛ばします。

  • マキタのUB185D、HiKOKIのRB18DC、京セラ インダストリアルツールズのDBL180は18Vの充電式
  • 3機種とも、吸い込み(集じん)にも使える

出力・風量・圧力の見方

  • 出力(kW・W):モーターの大きさ。浄化槽用は消費電力(W⁠)⁠で書くことが多い
  • 風量:1分間に送る空気の量。m³/minとL/minの2つの書き方があり、1m³は1,000L
  • 圧力(kPa):どれだけの抵抗に勝って送れるか。水槽が深いほど、配管が長いほど高い圧力が要る

風量と圧力はセットで見ます。同じブロワでも、圧力が上がると送れる風量は減ります。カタログの特性表で、使う圧力のときの風量を確かめます。

50Hzと60Hz

同じ型でも、電源の周波数で回転数が変わり、風量・圧力・消費電力が変わります。比較ページの値は50Hzにそろえています。60Hzの地域で使うときは、カタログの60Hzの欄を見ます。

ばっ気の電気代

国土技術政策総合研究所⁠によると、下水処理場では、ばっ気に使う送風機の電力量が施設全体の6割を占めます。ばっ気の風量を水質に合わせて減らすこと、回転数を変えるインバータ制御を使うことで、電気を減らせます。

  1. 配管の漏れと、要らない所への送風を止める
  2. フィルターを清掃・交換し、抵抗を減らす
  3. 夜や休日など、要らない時間は止めるか風量を下げる

(⁠香川県の省エネの手引きによる)

浄化槽のブロワは止めない

広島県の案内は、浄化槽の送風機の電源を、長い旅行のときも切らないよう求めています。止まると、臭いの発生や水質悪化の原因になります。

千葉県の案内では、停電でブロワが止まると槽の中の微生物が酸欠で減り、再稼働してから2〜3日間ほど臭いが続くことがあるとしています。電気が戻ってもブロワが動かないときは、保守点検業者に連絡します。

選び方

  1. 要る圧力を決める:水槽の深さ・配管の長さ・吸着か吹き付けか
  2. 要る風量を決める:使う量に余裕を見る
  3. 方式を選ぶ:組み込みならリングブロワ、ばっ気や空気輸送ならルーツブロワ、大風量のばっ気ならターボブロワ、低い圧力でたくさん送るなら電動送風機
  4. 周波数をそろえる:50Hzか60Hzか
  5. 値段は見積もりを取る:比較ページで値段を出しているのは17製品中5製品だけです。リングブロワは日立産機システムのVB‑004‑E4が100,100円、テラルのVFZ301Aが112,800円(どちらも税抜)です
比較記事にしてほしい製品の依頼はこちら👉