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GUIDE / AIR-TANK

エアタンク(空気タンク)⁠と⁠は⁠?容量の選び方、第二種圧力容器の線引きと点検、ドレンの抜き方

工場の圧縮空気をためるエアタンク(空気タンク・空気だめ・レシーバタンク⁠)の役割、鋼製・ステンレス・小型の補助タンクの違い、コンプレッサーの出力から見た容量の選び方、第二種圧力容器の線引きと定期自主検査、安全弁とドレンの扱いを、メーカーと国の資料をもとにまとめました。

2026年10月13日更新

この記事の答え

エアタンク(空気タンク)は⁠、コンプレッサーでつくった圧縮空気をためて、配管の圧力をならすタンクです。選ぶときは「コンプレッサー⁠の出力と一度に使う量(容量)⁠」「使う圧力(1MPaを超えるか)」「さびを嫌うか(鋼製かステンレスか)」の3つを先に決めます。0.2MPa以上で内容積40L以上などのタンクは第二種圧力容器にあたり、年に1回の定期自主検査がいります。

エアタンクとは

エアタンクは、コンプレッサーと配管の間に置いて、押し縮めた空気をためておくタンクです。空気タンク・空気だめ・レシーバタンクとも呼ばれます。アネスト岩田は、空気タンクの役割を次の5つにまとめています(アネスト岩田 空気タンク)⁠。

  • 圧縮機から出た空気の脈動を小さくする
  • 一度にたくさん使うときに空気を足して、圧力の低下を防ぐ
  • 圧縮空気を冷やす
  • 圧縮空気の水分と油分を分ける
  • 圧縮機が何度も止まったり動いたりするのを防ぐ

比較ページには、工場の配管に付けるエアタンクを1社1〜2型式に絞って載せています。コンプレッサーと一体のタンク、持ち運び用のアルミタンク、車両用のタンク、ガスボンベは載せていません。

3つの種類

  • 鋼製の据え置き型:SS400などの鋼板でつくり、コンプレッサー室に据え置きます。工場の配管全体の圧力をならす、いちばん多い型です
  • ステンレス製:胴をSUS304などでつくり、中がさびません。食品・医薬・半導体のように、さびを嫌う工程で使います
  • 小型・補助タンク:数Lから数十Lで、増圧弁や使う機械のすぐそばに付けます

このページの例は次のとおりです。

  • 鋼製の据え置き型:アネスト岩田のSAT‑400C‑140、オリオン熱学のRAT‑400、ダイトクのDSエアータンクシリーズ、三井精機工業のMTA‑05、明治機械製作所のST400F‑100
  • ステンレス製:アネスト岩田のSUST‑160‑100、オリオン熱学のRAT‑160S
  • 小型・補助タンク:アイ・エイ・シーのTA‑15、CKDのAT‑24、SMCのVBAT20A1

容量の選び方

コンプレッサーの出力から、おおよその容量を決めます。

スクリューコンプレッサーは本体にタンクを持たない型が多く、何度も止まったり動いたりしないようにタンクを付けます。一度にたくさん使う機械があるときは、その量と、圧力を保ちたい時間から大きめに選び、メーカーに計算してもらいます。

圧力の見方

カタログの圧力は「最高使用圧力」か「常用使用圧力」で書かれています。このページの据え置き型は、多くが1.0MPa前後です。

  • 0.98MPa:オリオン熱学のRAT‑400(標準圧)
  • 1.00MPa:明治機械製作所のST400F‑100(常用)、三井精機工業のMTA‑05
  • 1.4MPa:アネスト岩田のSAT‑400C‑140

SMCは、エアタンクを単体で使い、常用の温度で1MPa以上の圧力がかかる条件では、高圧ガス保安法の対象になると案内しています(SMC VBAT 取扱説明書)。1MPaを超えて使うときは、手続きが要るかをメーカーに確かめます。

第二種圧力容器の線引き

ゲージ圧力0.2MPa以上の気体をためる容器のうち、次のどちらかに当たるものが第二種圧力容器です(労働安全衛生法施行令 第1条第7号、e-Gov法令検索⁠)⁠。

  • 内容積が0.04m³(40L)⁠以⁠⁠⁠⁠上
  • 胴の内径が200mm以上で、長さが1,000mm以上

このページでは、明治機械製作所(ST95以上)・オリオン熱学・三井精機工業・ダイトクが、自社のタンクを第二種圧力容器と書いています。SMCのVBAT20A1と、15L以下のアイ・エイ・シーのTA‑15は、当たらないと書いています。

第二種圧力容器の決まり

ボイラー及び圧力容器安全規則(e-Gov法令検索)⁠で⁠、次のことが決まっています。

  • 作るか輸入した者が、検定を受ける(第84条)
  • 安全弁は、最高使用圧力以下で作動するように合わせる(第86条)
  • 使い始めてから1年以内ごとに1回、本体の傷・ふたの締付けボルトの摩耗・管と弁の傷を定期自主検査し、記録を3年残す(第88条)

三井精機工業は、設置の届け出は要らないものの、この規則は守るよう案内しています。三井精機工業のMTA‑05には、第2種圧力容器明細書が付きます。

ドレンと付属品

タンクの中で空気が冷えると水分が出て、底にドレンとしてたまります。明治機械製作所は、タンクの中でドレンが出るぶん、圧縮空気の質が上がると案内しています。

  • 明治機械製作所・三井精機工業・ダイトクのタンクは、安全弁・圧力計・ドレン弁が付属します
  • オリオン熱学のタンクは、安全弁と圧力計が付属品で、置いたときに取り付けます
  • 明治機械製作所は、タイマーとセンサーでドレンを抜くオートドレンも出しています

鋼製とステンレスの選び方

圧縮空気やドレンにさびを混ぜたくない工程はステンレスの型を選びます。オリオン熱学の定価で比べると、160Lのステンレス(RAT‑160S)が498,000円、400Lのスチール(RAT‑400)が494,000円(どちらも税別)で⁠、ステンレスは容量のわりに高めです。鋼製のままなら、三井精機工業はオイルフリーの空気に内面エポキシ塗装を勧めています。

置き方

  • 倒れないよう、アンカーで床に留めます(三井精機工業の案内)
  • SMCのVBAT20A1は水平に取り付ける型で、縦に付けると片方の脚に重さがかかって壊れることがあります
  • オリオン熱学のタンクは屋内用です
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