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GUIDE / KOKAZAI

固化材とは?地盤改良に使うセメント系固化材・石灰系固化材の種類(汎用・高有機質土用・複合系・石灰系)と、六価クロム対策・対象土質・荷姿の選び方

軟弱地盤の改良、建設発生土やヘドロの処理、路床・路盤の安定処理に使う固化材の4つの種類、セメント系固化材とセメントの違い、六価クロムの溶出と対策、石灰系との使い分け、粉じん対策、荷姿と添加量の決め方を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月5日更新

この記事の答え

固化材は、やわらかい土やヘドロに混ぜて、土を固めて強くする材料です。地盤改良材・土質安定処理材とも呼びます。主な成分と向く土で、セメント系の汎用(特殊土用)⁠・セメント系の高有機質土用・セメントと石灰の複合系・セメントを含まない石灰系に分かれます。選ぶときは「どんな土か」「六価クロムの試験」「粉じんの対策」の3つを先に決めます。

固化材とは

固化材は、軟弱地盤や建設発生土、ヘドロに混ぜて、土を固めて強くする材料です。浅い地盤の改良から深い地盤の改良、路床・路盤の安定処理、捨てる土の再利用まで使います。

比較ページには、日本の会社が自社のブランドで作る固化材を、品番の単位で載せています。生石灰・消石灰そのもの、植物を育てる土の改良材、土系舗装の材料、販売店が扱う他社製品は載せていません。

4つの種類

  • セメント系・汎用(特殊土用):浅層改良・深層改良・建設発生土の改良まで広く使います。例は太平洋セメントのジオセット200、UBE三菱セメントのユースタビラー60、住友大阪セメントのタフロック3E型、麻生セメントのソリッドエース#400です
  • セメント系・高有機質土用:有機物や水の多い土、ローム、底質など固まりにくい土に使います。例は太平洋セメントのジオセット225、住友大阪セメントのタフロック4型、日鉄高炉セメントの泥炭用ET-201です
  • セメント石灰複合系:生石灰とセメントを混ぜた型です。例は村樫石灰工業のランドクリーンE、吉澤石灰工業のドライム300、秩父石灰工業のロックマイティSです
  • 石灰系(セメントなし):生石灰が主成分で、セメントを入れていません。例は宇部マテリアルズのグリーンライムLS、秩父石灰工業のロックマイティHです

セメント系固化材とセメントの違い

  • セメント系固化材は、セメントを母材に有効成分を足して、土を固めるために作った材料です
  • 太平洋セメントのジオセットは、セメントより多くのエトリンガイトをつくって含水比を下げるので、水や有機物の多い土にも効きます
  • 土を固めるための材料なので、モルタルやコンクリートには使いません

六価クロムの溶出と対策

  • セメント系の固化材には、原料由来のクロムがごく少し入っています。土によっては、改良土から六価クロムが土壌環境基準(0.05mg/L)を超えて溶け出すことがあります
  • 対策は、六価クロム溶出低減型(特殊土用)の固化材を選ぶことです。太平洋セメントのジオセットは、全品種が低減型です
  • 低減型でも、使う前に溶出試験で確かめます
  • セメントを含まない石灰系は、六価クロムの溶出量の事前試験がいりません。村樫石灰工業のランドクリーンESと、秩父石灰工業のロックマイティHがこの型です

石灰系と複合系の使い分け

  • 石灰系は、生石灰の吸水と発熱で含水比と塑性指数を下げます。水の多い粘性土やロームに向きます
  • 早く強く固めたいときは、石灰とセメントを混ぜた複合系にします。麻生セメントのソリッドエース#500は、セメントと石灰をベースにした高含水比用です
  • 宇部マテリアルズのグリーンライムCNは、従来の生石灰に比べてCO2の排出量を約60%減らした石灰系の固化材です

粉じん対策と荷姿

  • 市街地や住宅のそばでは、発塵抑制型(防塵型)を選びます。太平洋セメントはPTFE処理の防塵固化材、吉澤石灰工業はドライムソフト、村樫石灰工業はランドクリーンの防塵タイプを出しています
  • 大きな現場はバラ(ローリー車)かフレコンで受けます。太平洋セメント・村樫石灰工業・吉澤石灰工業のフレコンは1tです
  • 日鉄アースタイトET-105と、麻生セメントのソリッドエース#400には25kg袋もあります
  • 品種と荷姿は地域で扱いが違うので、支店に確かめます

添加量と取り扱い

  • 添加量は、事前に配合試験をして決めます。入れすぎると結合水が足りずに、固化不良や膨張を起こします
  • 水に触れるとアルカリ性(pH12〜13)になります。手袋・保護メガネ・防じんマスクを着けます
  • 保管するときは水が入らないようにかさ上げし、シートで覆います
  • 値段を公式に出しているメーカーはありません。見積もりは各メーカーの支店か販売店に頼みます
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