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GUIDE / JOSOUZAI

除草剤とは?業務用の種類・成分・使い方と選び方

農地・道路・工場敷地・鉄道・公園の雑草管理で使う除草剤について、茎葉処理と土壌処理、液剤と粒剤、適用作物・場所、農薬登録番号、散布時の注意をメーカー公式資料で整理しました。

2026年10月27日更新

この記事の答え

除草剤は、雑草を枯らしたり、新しい雑草の発生を抑えたりする薬剤です。先に「使う作物・場所」「雑草の種類と生育段階」を決め、登録された製品から選びます。生えている草には茎葉処理、発生前から抑えるなら土壌処理を検討します。液体でも土壌処理剤があるので、容器の形だけでは選べません。

除草剤とは

茎や葉に薬液をかけて枯らす薬剤と、土に処理して雑草の発生を抑える薬剤があります。農地だけでなく、公園・道路・鉄道・工場敷地などの雑草管理にも使います。ただし、使える場所は製品ごとに異なります。

除草剤の比較ページでは、自社製造または自社ブランドで販売するメーカーの代表的な製品を、成分・剤型・容量・登録番号で並べています。散布する機械は、業務用の噴霧器⁠で別に比較できます。

茎葉処理と土壌処理の違い

  • 茎葉処理剤は、生えている雑草の茎や葉に散布します。タッチダウンiQは成分が根まで移る型です。バスタ液剤は水田畦畔で雑草の根を完全には枯らさない特性があり、同じ茎葉処理剤でも枯れ方が違います
  • 土壌処理剤は、雑草の発生前から土に散布します。日産ラクサー乳剤・粒剤は、だいず・えだまめなどの雑草発生前に使います。発芽後の雑草では効果が劣ります
  • 土壌処理を兼ねる製品もあります。キタシーブフロアブルは小麦用で、発生前から発生始期まで使います。販売地域は北海道限定です

処理方法の根拠は、BASFのバスタ液剤、日産化学の日産ラクサー乳剤、クミアイ化学工業のキタシーブフロアブルです。

液剤・乳剤・フロアブルと粒剤

  • 液剤や乳剤、フロアブルは、製品ラベルに従って水で薄めます。バスタ液剤は茎葉処理ですが、クレマート乳剤は主に土壌処理です。「液体なら葉にかける」⁠と⁠は決められません
  • 粒剤は、水で薄めずに粒を散布します。クレマートU粒剤と日産ラクサー粒剤は登録された畑で使い、ネコソギトップF粒剤は植栽地を除く樹木等の周辺地で使います
  • 同じブランド名でも、剤型が違えば成分濃度や使用量が違います。日産ラクサー乳剤はアラクロール30.0%とリニュロン12.0%、粒剤はアラクロール4.0%とリニュロン1.04%です

農耕地用と非農耕地用を分ける

  • 作物を育てている場所では、その作物と使用時期が登録された薬剤を選びます。収穫前に使える時期や使用回数も、製品ラベルで確かめます
  • 「樹木等」⁠と⁠い⁠う登録は、木の葉や幹へ直接散布する意味ではありません。ダブルインパクトは、植栽地を除く樹木等の周辺地に雑草茎葉散布する製品です
  • 芝を残すなら、芝と対象雑草の組合せを見ます。MCPP液剤は日本芝・西洋芝のブルーグラスの広葉雑草に使えます。すべての芝・雑草に共通して使える薬剤ではありません
  • 後で植栽する敷地には、土に残る薬剤を安易に使いません。ネコソギトップF粒剤は、散布した場所や付近へ植物を植え付けないよう案内しています

根拠は、丸和バイオケミカルのダブルインパクト、MCPP液剤、レインボー薬品の製品ラベル資料です。

容量・成分・登録番号を照合する

購入時は登録名称と容量を伝えます。型番のない農薬は、登録番号も現品の照合に使えます。

  • タッチダウンiQの掲載容量は、5Lです。グリホサートカリウム塩44.7%で、登録番号は第22161号です
  • ナブ乳剤の掲載容量は、2Lです。この包装は北海道限定で、セトキシジム20.0%、登録番号は第15992号です
  • カソロン粒剤(2.5)の掲載容量は、3kgです。DBN2.5%で、登録番号は第6746号です
  • 日産ラクサー粒剤の掲載容量は、12kgです。乳剤とは成分濃度と登録番号が違うので、ブランド名だけで注文しません

今回確認したメーカー公式資料には価格の記載がありません。販売店へ登録名称・容量を指定して見積もりを依頼します。面積当たりの費用は、対象雑草や使用時期に応じたラベルの薬量で比べます。

散布前の草刈り・雨・周辺への配慮

  • 葉から吸収させるダブルインパクトは、散布前に草を刈り払いません。反対に、ネコソギトップF粒剤では大きな雑草を刈り、刈り草を除いて使う扱いがあります。作業順を一律にしません
  • バスタ液剤は、散布後6時間以内の雨で効果が落ちることがあります。日産ラクサーは散布後の多量の雨で薬害が出るおそれがあるため、天気を確かめます
  • ネコソギトップF粒剤が案内する約5〜9か月の発生抑制は、散布時期・使用量・雑草の種類で差が出ます。持続期間だけで選ばず、使える場所と植栽予定を先に確認します
  • 公園などでは、縄囲いや立て札で散布区域への立入りを制限します。周囲の農作物・植栽・水路へ飛散や流出を起こさないように作業します

農林水産省の「住宅地等における農薬使用について」は、学校・公園・街路樹・住宅地に近接する農地などで、農薬の飛散による住民の健康被害を防ぐよう求めています。製品ラベルと最新の登録内容を、散布前に確認してください。

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