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GUIDE / ZETSUEN-KANSHI-SOUCHI

絶縁監視装置とは?高圧受電の工場・ビルで使う絶縁監視装置の種類(Igr・Ior・切替形・通報形)と、回路数・警報・通信の選び方

低圧電路の漏れ電流を止めずに常時見て、絶縁の劣化を知らせる絶縁監視装置の4つの種類、IgrとIorとIoの違い、点検を隔月にする条件、Iorが測れない結線、回路数と通報のしかたを、メーカーの公式資料と産業保安監督部の資料をもとにまとめました。

2026年11月4日更新

この記事の答え

絶縁監視装置は、高圧で受電する工場やビルの低圧電路で、変圧器のB種接地線に流れる漏れ電流を常時見て、絶縁の劣化を知らせる装置です。絶監とも呼びます。漏れ電流のとり方で、監視電圧を重ねるIgr方式、電圧と漏れ電流から抵抗分を出すIor方式、1台で両方を切り替える型、携帯の回線でメールを送る通報形に分かれます。選ぶときは「どの方式で測るか」「何回路を見るか」「警報をどこへ送るか」の3つを先に決めます。

絶縁監視装置とは

絶縁監視装置は、停電せずに低圧電路の絶縁状態を見続ける装置です。年次点検の絶縁抵抗測定だけではつかめない、点検と点検の間の劣化に気づけます。

比較ページには、日本の会社が自社で作るか自社ブランドで売る絶縁監視装置を、各社の代表の型で載せています。漏電リレーだけの品、零相変流器(ZCT)、持ち歩いて測る絶縁抵抗計は載せていません。

4つの種類

  • Igr方式は、B種接地線から低い周波数の監視電圧を重ね、絶縁抵抗に流れる電流だけを取り出します。ミドリ安全のIGR-500-A8とIGR-10、富士電機機器制御のF-MPC IGRがこの方式です
  • Ior方式は、電路の電圧と漏れ電流から、静電容量分を除いた抵抗分の漏れ電流を出します。監視電圧を重ねる変成器を使いません。光商工のLSIG-8A、富士電機機器制御のF-MPC I0R、三菱電機のEMU4-LG1-MB、佐鳥電機のLeakele TSR-1108がこの方式です
  • 切替形は、1台でIgr検出とIor検出を切り替えます。光商工のLIG-2Aがこの型です
  • 通報形は、携帯の回線で警報をメールで送ります。マルチ計測器のLS-7SIRVと、ムサシインテックの監視王Iorがこの型です

IoとIorの違い

  • Io方式は、B種接地線に流れる漏れ電流をそのまま見ます。設備や負荷が多いと、対地静電容量の影響で規定の管理値に収まらない現場があります
  • Ior方式は、静電容量分を除いた抵抗分だけを見ます。ムサシインテックのカタログでは、Ior計測なら50mAの管理で監視できるとしています
  • 配線の長い設備やインバータ機器、フィルタのある設備では静電容量分が大きくなるので、Iorで見ると劣化をつかみやすくなります

点検を隔月にする条件

  • 関東東北産業保安監督部の設備条件確認書では、低圧電路の絶縁状態を的確に監視できる装置を持つことが、点検を隔月にする条件の一つです
  • Io方式とIor方式の警報設定値は、50mAが上限です。装置の許容誤差は±10%以内です
  • 警報は保安業務の委託先へ自動で送り、記録します。伝送試験を含む装置の点検は、年1回以上行います

方式ごとの注意

  • Ior方式は、インバータやサーボアンプの2次側では正しく測れません。三菱電機のEMU4-LG1-MBでIorを測れるのは、単相2線式・単相3線式・三相3線デルタ回路です
  • マルチ計測器のLS-7SIRVは、三相4線・異容量V結線・非接地回路ではIorを測れません
  • Igr方式は、対地静電容量が多い電路で監視できなくなることがあります。監視信号に近い周波数の成分がある電路でも誤差が出ます
  • 富士電機機器制御のF-MPCシリーズは、非接地系電路に使えません

回路数と通報のしかた

  • 8回路を1台で見るのは、ミドリ安全のIGR-500-A8、光商工のLSIG-8A、佐鳥電機のLeakele TSR-1108です
  • 富士電機機器制御のF-MPC IGRは、ベース1台に4回路か8回路を組めます。F-MPC I0Rは2回路です
  • 通報先の数は、マルチ計測器のLS-7SIRVが10件まで、ムサシインテックの監視王Iorが最大5件までです
  • 盤に組む型は、接点出力のほか、RS-485やModbusで監視システムにつなげます

値段

  • 値段を公式に出している会社は、このページにはありません。マルチ計測器のLS-7SIRVと佐鳥電機のLeakele TSR-1108はオープン価格です
  • 通報形は本体のほかに、サーバ使用料や通信サービスの契約が別にかかります
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