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GUIDE / REACTOR

リアクトルとは?交流・直流・直列の役割と、電圧・電流・インダクタンスでの選び方

インバーター用リアクトルの仕組み、交流入力用と直流用の違い、進相コンデンサ用の6%の意味、品番ごとの定格と適用容量、発熱・保護・価格をメーカー公式資料で整理しました。

2026年10月28日更新

この記事の答え

リアクトルは、コイルの働きで電流の変化を抑える電力回路部材です。交流側では高調波や突入電流を抑え、直流側では電流の脈動を平滑にします。選ぶ順は「つなぐ場所」「電源クラスと電流」「インダクタンス・周波数・適用機種」⁠で⁠す⁠。⁠進⁠相コンデンサ用は、組み合わせるコンデンサの容量とリアクタンスも揃えます。

リアクトルとは?仕組みを簡単に説明

リアクトルは、コイルを使って電流の急な変化を抑える部材です。電源用チョークコイルとも呼ばれ、インバータや進相コンデンサの回路で、高調波・突入電流の抑制や力率改善に使います。直流部では電流の脈動を小さくします。

メーカー比較ページでは、電力回路用の交流・直流・コンデンサ用直列リアクトルを品番ごとに載せています。ノイズ用のフェライトコア、小型の電子回路用コイル、インバータ本体、販売終了品、販売店が扱う他社ブランド品は含めていません。

交流・直流・直列の違い

  • 交流入力用は、電源とインバータの間に入れます。相原電機のACLシリーズは高調波電流の抑制、入力力率の改善、突入電流の軽減に使います
  • 直流用は、インバータの直流部に入れます。三菱電機のFR-HELは、インバータの指定端子間にある短絡片を外して接続します
  • コンデンサ用直列リアクトルは、進相コンデンサと組み合わせます。日新電機は、高調波の拡大やコンデンサ開閉時の過大な電流・電圧を抑える役割を説明しています
  • 交流用と直流用も回路には直列に入ります。この比較の「直列」⁠は⁠進⁠相コンデンサ用の区分で、接続方法だけを分けた呼び方ではありません

電圧・電流・インダクタンスを照合する

  • 三菱電機のFR-HAL-3.7Kは、三相AC200〜240V・50Hz・60Hzで使う交流用です。定格電流は15.7A、インダクタンスは0.57mHです
  • 三菱電機のFR-HEL-3.7Kは、200Vクラスのインバータに使う直流用です。定格電流は17A、インダクタンスは1.7mHで、交流用とは値も接続端子も異なります
  • 安川電機のUZBA-Bは、共通型式だけでは品物が決まりません。200V級の手配番号100-250-562は20A・0.53mH、100-250-578は30A・0.35mHです
  • 相原電機のACL-2037は200V系・3.7kW、ACL-4055は400V系・5.5kWです。型式の容量だけを見ず、電圧区分を先に揃えます
  • 日立産機システムのSJ-P1では、ND定格3.7kWのP1-037LFFに、入力側のALI-5.5L2と直流部のDCL-L-3.7を組み合わせます。別シリーズや別の負荷定格は、その選定表で照合します

進相コンデンサ直列リアクトルの6%と容量

  • 6%は、組み合わせるコンデンサのリアクタンスを基準にした比率です。コイル単体のインダクタンスを表すmHとは区別します
  • 指月電機のLR366C5050N26は、回路6600V・50Hz・設備容量50kvar用です。リアクトル自身の定格容量は3.19kvar、定格電流は4.37Aです
  • 日新電機のHM-LN3には複数の定格があります。比較に載せた6.6kV・50Hz・L=6%・許容電流種別Ⅱの製品は、コンデンサ53.2kvar用で、リアクトル定格容量は3.19kvarです
  • ニチコンのCR231100KDH3は、三相220V・50Hzの設備容量10kvar用です。リアクトル定格容量は0.638kvar、定格電流は26.2Aです
  • 指月電機は、進相コンデンサと直列リアクトルのメーカーを揃えるよう案内しています。旧JIS品と現JIS品も、片方だけを更新して組み合わせません

発熱・設置・保護で確認すること

  • 巻線の銅損やコアの鉄損などで熱が出ます。電流だけでなく周波数とリップル条件も伝え、放熱できる配置を決めます
  • 指月電機のLR-3は屋内外兼用の油入自冷式です。ニチコンのCR231100KDH3は屋内用の乾式H種で、設置環境を揃えずに入れ替えません
  • 温度保護接点は、指定どおり保護回路につなぎます。ニチコンは、異常温度上昇保護用接点を焼損防止のため必ず使うよう指定しています
  • 指月電機のFAQは、高圧進相コンデンサと付属機器の更新推奨時期を使用開始後15年と案内しています。保証寿命ではなく、インバータ用リアクトルへ一律に当てはめる年数でもありません

価格と見積もりに渡す条件

  • 三菱電機の公式FA Web Shop掲載価格は、FR-HAL-3.7Kが69,740円、FR-HEL-3.7Kが43,780円で、いずれも税込です。2026-10-28に確認しました
  • 交流用と直流用は接続先が異なるため、この2製品の価格差だけで選びません。公開価格がない製品は、メーカーへ見積もりを依頼します
  • 問い合わせには、接続先、回路電圧、電流、インダクタンス、相数、周波数、リップル、設置環境をまとめます。インバータ用は本体型式と負荷定格、コンデンサ用はコンデンサ容量とリアクタンスも添えます

仕様・価格・選定条件は、比較ページ末尾の各社公式資料によります。値のない項目は、型式の数字から推定せず、見積もり時に仕様書で確認します。

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