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GUIDE / POE-INJECTOR

PoEインジェクターとは?事務所・工場のLANで使うPoEインジェクター(PoE給電器)の種類(PoE+・PoE++・産業用)と、給電能力・通信速度・距離・ケーブルの選び方

PoE非対応のスイッチングハブに足して、無線LANのアクセスポイントやIPカメラにLANケーブルで電気を送るPoEインジェクターの3つの種類、PoEスイッチとの違い、IEEE 802.3af・at・btの給電能力、100mの距離、ケーブルのカテゴリ、値段を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月29日更新

この記事の答え

PoEインジェクターは、PoEに対応していないスイッチングハブと受電する機器のあいだに入れて、LANケーブル1本で通信と電気をまとめて送る給電器です。送れる電力で、最大30WのPoE+の型と、60〜90WまでのPoE++の型に分かれ、DC電源で動く産業用の型もあります。選ぶときは「受電機器が何W使うか」「通信の速さは1Gbpsで足りるか」「どこに置くか(事務所か制御盤か)」の3つを先に決めます。

PoEインジェクターとは

PoEは、1本のUTPケーブルでデータ通信と電力供給をする規格です。PoEインジェクターは、PoEに対応していないハブの先に足して、無線LANのアクセスポイントやIPカメラ、IP電話に電気も送ります。コンセントの無い天井や屋外にも、電源の工事をせずに機器を付けられます。

比較ページには、自社で作るか自社ブランドで売るメーカーのPoEインジェクターを、型番の単位で載せています。PoEスイッチ、PoEスプリッター、PoEエクステンダー、家庭用だけの製品は載せていません。

PoEスイッチとの違い

  • PoEインジェクターは給電だけを足す機器で、スイッチング機能はありません。スイッチングハブは別に用意します
  • 今のPoE非対応のハブはそのまま使い、PoEで動かしたい機器の分だけ足します
  • FXCは、多ポートのPoEスイッチではなく少ないポートで給電したいとき、今のネットワークにアクセスポイントやIPカメラをそのままつなぎたいときに、インジェクターを使うと案内しています
  • 何台もまとめて給電するなら、スイッチングハブの比較⁠のPoE給電の型も見比べます

3つの種類

  • PoE+(最大30W)は、IEEE 802.3af/atに対応し、1ポートあたり最大30Wを送ります。アライドテレシスのAT-6101GP、バッファローのBIJ-POE-1P2GH、ティーピーリンクのTL-POE160S、ディーリンクジャパンのDPE-301GI、FXCのPE1001at、サンワサプライのLAN-GIHINJ3がこの型です
  • PoE++(60〜90W)は、IEEE 802.3btに対応し、ファンやヒーターの入ったカメラ、マルチギガのアクセスポイントに使います。アライドテレシスのAT-7101GHTm、ティーピーリンクのTL-POE170S、FXCのPEX3001bt、サンワサプライのLAN-GIHINJ6がこの型です
  • 産業用(DC入力・DINレール)は、DC電源で動き、制御盤のDINレールに付けます。ダイヤトレンドのDEIJ-GBT1とDEIJ-5GBTV3、センチュリー・システムズのFutureNet CB-60/PAがこの型です

給電能力の選び方

  • IEEE 802.3afは1ポート最大15.4W、IEEE 802.3at(PoE+)は最大30Wです
  • PoE++の型は、TL-POE170SとAT-7101GHTmが60W、LAN-GIHINJ6が75W、PEX3001btとダイヤトレンドの2製品が90Wまで送れます
  • PEX3001btは、周りが50℃を超えると送れる電力が60Wまでになります
  • 受電機器の消費電力を確かめ、インジェクターの給電能力と照らし合わせます
  • AT-6101GPは、つないだ機器が受電に対応しているかを見分け、対応していない機器には給電しません

通信の速さ

  • 多くの型は1Gbpsまでです
  • バッファローのBIJ-POE-1P2GHは2.5Gbpsまで、AT-7101GHTmとDEIJ-5GBTV3は5Gbpsまで、PEX3001btは10Gbpsまで対応します
  • Wi-Fi 6のアクセスポイントのように1Gbpsを超えて通信する機器には、マルチギガの型を選びます

距離とケーブル

  • ハブからインジェクターまでと、インジェクターから受電機器までを合わせて100m以内にします
  • ケーブルは8線結線のストレートのUTPケーブルで、カテゴリ5e以上を使います
  • サンワサプライは、PoE給電にカテゴリ5e・6で太さ24AWG以上のケーブルを使うよう書いています
  • 5GBASE-Tはカテゴリ6以上、10GBASE-Tはカテゴリ6a以上のケーブルにします

置く場所と電源

  • 事務所向けの型はコンセントにつなぎ、AC100〜240Vで動きます。電源が本体に入った型と、ACアダプターの型があります
  • 使える温度は、事務所向けは0〜40℃や0〜50℃が多く、FXCのPE1001atは-25〜50℃、PEX3001btは-20〜60℃です
  • 産業用のDEIJ-GBT1はDC52〜57V、DEIJ-5GBTV3はDC12〜52Vで動き、どちらも-40〜75℃で使えます。電源を2系統つないで冗長化できます
  • センチュリー・システムズの製品では、CB-60/PAがDC9〜26.4Vで動き、接点入力でPoEの給電を入り切りできます。カメラが止まったときの入れ直しに使えます

値段

  • 値段を公式に出しているのは6製品です
  • ディーリンクジャパンのDPE-301GIは9,900円(税別)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • サンワサプライのLAN-GIHINJ6は25,300円、LAN-GIHINJ3は47,300円(どちらも税込)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • ダイヤトレンドのDEIJ-GBT1は29,700円、DEIJ-5GBTV3は41,800円(どちらも税込の直販価格)で⁠⁠⁠⁠す
  • アライドテレシスのAT-6101GPは34,100円、AT-7101GHTmは71,500円(どちらも税込)⁠で⁠⁠⁠⁠す
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