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GUIDE / LED-SHOUMEI

施設用LED照明とは?ベースライト・直管形LEDランプ・高天井用・特殊環境用の違いと選び方

工場・倉庫・事務所の蛍光灯や水銀灯をLEDに替えるときの4つの方式(LEDベースライト、直管形LEDランプ、高天井用、防爆・防湿などの特殊環境用⁠)⁠の向き不向き、蛍光ランプの製造・輸出入が終わる時期、管だけ替えるときの注意、明るさと効率の読み方、値段の比べ方を、各メーカーの公式資料と環境省・経済産業省・日本照明工業会の資料をもとにまとめました。

2026年10月11日更新

この記事の答え

施設用LED照明は、工場・倉庫・事務所の天井に付けて、蛍光灯や水銀灯の代わりに使うLEDの照明です。一般照明用の蛍光ランプは、水俣条約の決まりで2027年末までに製造・輸出入が終わります。事務所や作業場の蛍光灯は器具ごとLEDベースライトに、水銀灯は高天井用に、湿気・粉じん・ガスのある所は特殊環境用に替えます。管だけ替える直管形LEDランプは、器具との組み合わせと工事を確かめてから使います。

施設用LED照明とは

施設用LED照明は、工場・倉庫・事務所などの天井や高い所に付ける、業務用のLED照明です。比較ページでは、LEDベースライト、直管形LEDランプ、高天井用、特殊環境用の4つに分けて、日本法人のある会社が公式サイトで今も案内している製品を並べています。

投光器、装置に組み込むLED光源、家庭用の照明、屋外の道路灯・街路灯、中古品、代理店だけが扱う製品はこのページに入れていません。持ち運ぶ投光器は投光器の比較⁠にあります。

蛍光灯はいつまで買えるか

2023年11月の水俣条約の締約国会議(COP5)で、一般照明用の蛍光ランプの製造・輸出入を、種類に応じて2025年末から2027年末までに段階的に終わらせることが決まりました。経済産業省は、それまでの合意と合わせて、全ての一般用途の照明用蛍光灯が2027年末までに製造・輸出入禁止になると説明しています。

  • 直管形・環形:ハロリン酸塩系(一般タイプ⁠)⁠は2026年末、三波長系は2027年末に製造・輸出入が終わります
  • 期限の後:在庫の流通・販売と、今ある蛍光灯を使い続けることは禁止されません
  • 国の呼びかけ:環境省・経済産業省は、計画的なLED化と、蛍光ランプを使い続けるなら在庫が切れる前の調達を求めています

器具ごと替えるか、管だけ替えるか

日本照明工業会は、管だけの交換ではなく、LED照明器具への交換を勧めています。消防庁あての文書では、今ある蛍光灯の器具は10年以上使ったものが大半で、中の配線・ソケット・絶縁物の劣化が進んでいると書いています。

器具ごと替える:LEDベースライト

  • 器具を外して、LEDの器具に付け替えます。配線やソケットも新しくなります
  • 40形の一般タイプは5,200lm前後で、消費電力は30.4〜31.9Wの製品が多くあります(⁠三菱電機のMY-V450532/N AHTN、パナソニックのXFX450NEN LE9、岩崎電気のELV45201FNPN9など)
  • 器具本体とライトバー(光源ユニット⁠)⁠を組み合わせる製品が多く、光源ユニットだけを後で替えられる造りがあります
  • 色の見え方を大事にする所には、オーデリックのXL501002R4BのようにRa94の高演色の製品があります

管だけ替える:直管形LEDランプ

  • 蛍光灯と同じ形のLEDランプを、今の器具に入れて使います
  • ホタルクスのLD40T50/16/26G13-H1は要工事で、アイリスオーヤマのLDGF40T・N/17/25Pは片側給電に変える工事をします
  • 工事した器具には、もう蛍光ランプは付けられません。誤って付けると焼損やランプの破損のおそれがあります
  • 器具を改造すると、器具メーカーの製品保証は外れます
  • 日本照明工業会は、内蔵の電源回路が故障して発煙・発火し、ランプが落ちる事故が起きているとして、工業会規格JLMA 301に沿った製品と、ガイド301に沿った工事を求めています

水銀灯の置き換え:高天井用

工場・倉庫・体育館の高い天井には、水銀灯やメタルハライドランプの代わりに高天井用のLED照明を付けます。

  • このページの高天井用は、1台で14,250〜18,300lmです
  • 効率の高い製品は、岩崎電気のEHWP09027W/NSAN9が196.6lm/W、東芝ライテックのLEDJ-15508N-LD9が195.5lm/W(どちらも200V時)
  • 明るさを絞れる製品があります。東芝ライテックのLEDJ-15508N-LD9は約1%〜100%、パナソニックのNYM20201 LR9は約5〜100%で調光できます
  • 軽い製品は、三菱電機のEL-GT15122N/W AHTNが1.6kg、アイリスオーヤマのHXR4205-150N-W-B-LI/Fが約1.6kg
  • 演色性はRa70〜82の製品が多いので、色を見分ける検査の場所では数字を確かめます

湿気・粉じん・ガス・熱のある所:特殊環境用

ふつうの照明が使えない所には、その環境向けに作った器具を付けます。

  • 湿気・粉じん:遠藤照明のEFG5324WAは防湿防雨形のIP65です。パナソニックのXYM2041 LE9は軒下・粉塵・高温・オイルミストの4つの環境に使え、灯具と電源ユニットがどちらもIP65です
  • 爆発のおそれのあるガス:岩崎電気のEXIL1053SA9B-22は防爆形の高天井用で8,510lm。星和電機のLZBP4550Bはガス・蒸気と粉じんの両方の危険場所に使え、水素ガスにも使えます
  • 高温:日動工業のL120HT-P-H120-50Kは灯具と電線を熱に強い造りにして、電源装置を離して置きます。三菱電機のEL-GT15124N/W VHTNは、GTシリーズの産業用の高温タイプです

選ぶときに見るところ

  1. 明るさ(全光束・lm):今の蛍光灯・水銀灯の大きさに合わせます。各社のカタログには「水銀灯400形相当」「FHF32形2灯相当」のような表があります
  2. 効率(lm/W):同じ明るさなら、効率が高いほど電気が少なくて済みます
  3. 演色性(Ra):色を見分ける作業がある所は、Raの高い製品にします
  4. 寿命:このページの製品は40,000〜60,000時間。光の量が85%や90%に落ちるまでの時間で、基準はメーカーで違います
  5. 使う場所:湿気・粉じんは保護等級(IP65など⁠)⁠、ガスは防爆の記号、高温は使える温度の範囲を確かめます

値段の比べ方

  • ベースライトは、本体とライトバーを合わせたセットの価格で比べます。40形・5,200lm前後で、アイリスオーヤマのLDMOBL-52N-CL40が23,800円(税抜)、パナソニック・岩崎電気・オーデリックが33,400円(税抜)です
  • 高天井用は102,100〜120,400円で、明るさが違うので1,000lmあたりにそろえて比べます
  • 特殊環境用は138,000〜256,040円で、防爆形は構造のぶん高くなります
  • 三菱電機の価格は、事業者向けの積算見積価格です。ほかの社の希望小売価格とは性格が違います
  • 値段を出していない製品は、型式と台数を伝えて見積もりを取ります
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