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GUIDE / IC-CARD-READER

ICカードリーダライタとは?業務用の種類・対応規格・通信距離と選び方

社員証・勤怠管理・本人確認に使うICカードリーダライタの接触型・非接触型・磁気併用型の違い、FeliCa・MIFARE・Type Bの対応、USB・RS-232C接続、電源・外形寸法をメーカーの公式資料で整理しました。

2026年10月28日更新

この記事の答え

ICカードリーダライタは、ICカードの情報を読み取り、対応するカードに情報を書き込む機器です。社員証や本人確認の業務では、先に「使うカードの規格と読む領域」「読取りだけか書込みもするか」「接続先と電源」を決めます。FeliCaに対応していても暗号領域まで扱えるとは限らず、リーダ本体のほかに業務アプリやSDKの確認も必要です。

ICカードリーダライタとは・業務での使い道

カード内のICと通信し、IDやデータを取り出す機器です。PCのログイン、勤怠・出欠管理、本人確認の情報入力などに使います。カードをかざす非接触型と、カードを差し込んで接点を合わせる接触型があります。書込みに対応する型ではカード内のデータも更新できます。

比較ページでは、業務用の卓上リーダと端末に組み込むリーダユニットを型番ごとに比べます。メモリーカード用、磁気専用機、家庭の電子申告だけを主用途とする製品、カードプリンタは含めません。nttcomのICカードリーダライタは、NTTドコモビジネスによる販売を確認しましたが、自社開発・製造の裏づけを確認できないため比較に含めていません。顔そのものを照合する仕組みは顔認証の比較で扱います。

接触型・非接触型・磁気併用型の違い

  • 非接触型は、カード内のアンテナを介して通信します。ソニーのRC-S300/S1やデンソーウェーブのPR-700UDM(N)は、USBでPCにつなぐ型です
  • 接触型は、差し込んだカードの接点を合わせて通信します。マミヤ・オーピーのST-600は、モータで自動挿入・自動排出します
  • 磁気併用型は、ICと磁気を同じ読取り機構で扱います。ニデックインスツルメンツのICM300-3R1372は、手動DIP式で磁気と接触ICを読み取り、非接触ICには対応しません

仕組みはデンソーウェーブの技術解説⁠、個別の動作は各製品の公式仕様によります。

対応カードと、読める領域を分ける

  • RC-S300/S1は、FeliCa、ISO/IEC 14443 Type A・Type B、ISO/IEC 15693に対応します。マイナンバー対応の用途では、マイナンバーカードやHPKIカードに加え、スマホのマイナ保険証の読取りもソニーの公式製品ページ⁠で案内しています
  • PDC-060は、FeliCa Standard・Lite-s、MIFARE Classic・Ultralight、I-CODE SLIの読取りに対応します。Type Bは読み取れません
  • NM54-⁠B-5V/QW10-4は、FeliCaのDES・TDES・AES暗号に対応します。鍵を使う業務ではカード側の方式とアクセス条件も合わせます
  • TR3XM-SD01は、公式Web仕様ではMIFARE Classic・DESFireのUID読取りに限られます。カード規格への対応を、すべてのデータへのアクセスと同じ意味で扱わないでください

読取り専用のPDC-060は、UID・IDmをキーボード入力として出力する機器です。カードに書き戻す用途では、書込みに対応する型と、上位ソフトの機能を確認します。ARI3000X/3445C/USBは、評価キットでFeliCa・MIFAREの読み書きを試せます。

通信距離は実カードで確かめる

  • RC-S300/S1の距離は、外装面から約20mmです。周囲に金属や電波の影響がない常温で、カードと本体の中心を合わせた場合の値です
  • PR-700UDM(N)の距離は、FeliCaのRC-S860で40mm、MIFAREの1Kで60mm、Type BのeLWISEで15mmです
  • PR-800RKM(S)のFeliCa・MIFAREの距離は、現行ページでは通常出力が80mm、高出力が100mmです。Type Bは通常出力が20mm、高出力が30mmです
  • TR3XM-SD01の距離は、指定のISO/IEC 15693タグで10cm、Type AとFeliCa Liteの指定タグで4cmです。自由空間でカードサイズタグを使った参考値です

試験カードや出力設定が違う距離を、そのまま性能の順位にしないでください。取付ける筐体、机の材質、カードをかざす方向を含めて試します。RC-S300/S1はホルダーで金属机の影響を抑え、TR3XM-SD01はスチール製デスクの上でも使えます。

接続方式と電源の選び方

  • PCへの文字入力を簡単にしたいときは、PDC-060のHIDキーボード出力を確認します。読取条件は設定アプリで保存できます
  • PC/SCを使うアプリでは、RC-S300/S1などの対応APIとドライバーを確認します。USBコネクタが合うだけでは、業務ソフトまで動くとは限りません
  • 組込み機器では、PR-800RKM(S)のRS-232C接続とDC12V・24V電源など、信号と給電を別々に確認します
  • ST-600はAC100V、ICM300-3R1372は12Vです。組込みリーダをすべてUSB給電として設計しないでください

外形寸法と配置

  • RC-S300/S1の寸法は、約幅59.5×高さ10.5×奥行95mmです。カードを固定するホルダーとケーブルの配置も確認します
  • PDC-060-000-U3の寸法は、ゴム足を除いて幅54×奥行75×高さ10mmです
  • NM54-⁠B-5V/QW10-4は、制御基板が54.0×60.0×5.0mm、アンテナ基板が70.0×70.0×5.0mmです。基板を分けて配置できます
  • TR3XM-SD01の寸法は、突起を除いて幅140×奥行110×高さ38.5mmです。据置きとネジ取付けを選べます

ICM300-3R1372は公開一覧で外形寸法を確認できませんでした。図面と取付け条件をメーカーに確認してから端末を設計します。

価格と見積もりで伝えること

  • システムギアの公式通販は、PDC-060を27,500円(税抜25,000円)で案内しています。対象は読取り専用機です
  • 公開価格のない型は、使用カード、読む領域、台数、接続先、取付け場所を伝えて見積もりを取ります
  • 本体、ケーブル・電源、SDK、アプリ開発、組込みの費用を分けます。PCに置く型と基板型を、本体価格だけで比べないでください

仕様の確認日は2026年10月28日です。出典は比較ページの公式資料一覧⁠にまとめています。

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