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GUIDE / FLAT-CABLE

フラットケーブルとは?リボン型・FFC・FPCの違いと、ピッチ・定格・屈曲寿命の選び方

電子機器の中で基板や動く部分をつなぐフラットケーブルの3つの種類(リボン型・FFC・FPC)、ピッチと心数の決め方、定格電圧と温度、屈曲寿命、許容電流、抜き差しの注意を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月29日更新

この記事の答え

フラットケーブルは、何本もの線を平たく並べて1枚にした、機器の中の配線用のケーブルです。作りで、丸い電線を並べたリボン型、平たい導体をフィルムで挟んだFFC、フィルムに銅箔の回路を作ったFPCに分かれます。選ぶときは「相手のコネクタのピッチ」「定格電圧と温度」「動く所に使うか」の3つを先に決めます。

フラットケーブルとは

フラットケーブルは、何本もの線を平たく並べて1枚にしたケーブルです。パソコン・通信機器・プリンタ・複写機の基板と基板のあいだや、装置の中の動く部分の配線に使います。リボンケーブル、フレキシブルフラットケーブル(FFC)⁠と⁠も呼びます。

比較ページには、日本の会社か日本法人が自社で作るフラットケーブルを、ピッチや定格の分かる品番の単位で載せています。床に敷くフラットLANケーブル、コネクタを付けた加工済みのハーネス、代理店が売る製品は載せていません。

3つの種類

  • リボン型は、丸い電線を横に並べて融着したものです。1.27mmピッチの圧接コネクタで、全部の線をまとめて結線できます。沖電線のオキフレックスと金子コードのKFXがこの型です
  • FFCは、平たい導体を並べて上下の絶縁フィルムで挟んだものです。厚みは100〜300µmと薄く、端の導体をそのままコネクタに差し込めます。TOTOKUのLEAFCONNと住友電工のスミカードがこの型です
  • FPCは、ポリイミドなどのフィルムに銅箔で回路を作ったものです。回路の形を自由に決められます。山一電機のYFLEXとフジクラプリントサーキットのFPCがこの型です
  • TOTOKUの解説では、小型化や多層の配線にはFPC、シンプルな配線にはFFCが向きます

ピッチと心数

  • ピッチは、相手のコネクタに合わせて決めます
  • リボン型は、沖電線のオキフレックスも金子コードのKFXも1.27mmピッチで、最大64心です
  • TOTOKUのLEAFCONNは、1.25mm・1mm・0.5mmのピッチから選べます
  • 住友電工のスミカードは、UL認定品で0.5mm・1.0mm・1.25mmのピッチがあります

定格電圧と温度

  • 沖電線のブリッジ形オキフレックスと金子コードのKFXは、UL2651の105℃・300Vです
  • 沖電線の可とう形オキフレックスは、UL758 Style 20050の80℃・150Vです
  • TOTOKUのLEAFCONNは60Vで、使う温度は-30〜80℃(105℃の型もあり)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 住友電工の150℃耐熱スミカードは150℃・90Vで、インバーターやレーダーのような熱くなる車載機器に使います

動く所に使うとき

  • 動く所には、屈曲用・高屈曲用の型を選びます
  • 日本ゴアのGFX617は、AWG28なら半径3/4インチの屈曲に100,000,000回耐えます
  • TOTOKUのLEAFCONNの高屈曲用は、10Rのローリングで1,000万回です
  • 山一電機のYFLEX YFAは、R5.0mmの屈曲に1,000万回以上耐えます
  • ロボットのケーブルガイドには、大電のFHのように、ケーブルやエアチューブを並べて1本にしたものもあります。ケーブル同士が絡まず、思わぬ断線を防げます

許容電流と抜き差しの注意

  • TOTOKUはLEAFCONNの定格電流を参考値で出していて、1.25mmピッチの一般用が1.0A、0.5mmピッチは0.2Aと0.1Aです
  • 住友電工の解説では、許容電流は周りの温度で変わります。コネクタ側の許容電流も合わせて見ます
  • 住友電工は、スミカードの繰り返しの抜き差しを勧めていません。一度はめると、コネクタのピンの跡が導体に付くためです
  • 錫めっきのスミカードを金めっきのコネクタに使うのも、異なる金属の接合になるので勧めていません

値段と買い方

  • 値段を公式に出しているメーカーはありません
  • 沖電線と金子コードのリボン型は、61m巻で売っています
  • 住友電工のスミカードは一品ごとに仕様を決める製品で、代理店を通して売ります
  • ピッチ・心数・長さ・定格を決めてから見積もりを取ります
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