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GUIDE / ELECTRIC-WIRE

電線とは?IV・KIV・耐熱電線の違いと、サイズ・許容電流・耐熱温度の選び方

設備配線や盤内配線に使う単心電線を、IV・KIV・HIV・HKIV・シリコーンゴム絶縁電線に分け、導体断面積・定格電圧・許容電流・耐熱温度の確認方法を公式資料からまとめました。

2026年10月28日更新

この記事の答え

設備配線・盤内配線の電線は、使う場所に合う記号を決め、導体断面積・定格電圧・絶縁材・耐熱温度を照合して選びます。許容電流は電線のサイズだけでは決まりません。周囲温度や布設条件まで合わせて、機器や回路の設計条件に照らします。

電線とは

電線は、電気を流す導体を使って、設備や機器の回路をつなぐ配線部材です。ここでは導体を絶縁材で覆った単心電線を扱います。端子やコネクタを付けた完成ハーネス、多心の電力ケーブル、LAN・同軸ケーブルとは分けています。

電線の比較ページには、自社で電線を作るメーカーの製品を、記号と代表の導体サイズの組み合わせで載せています。同じKIVでもサイズが変われば外径や導体抵抗が変わるため、シリーズ全体の範囲では比較しません。

IV・KIV・耐熱仕様の違い

  • 設備配線用IVは、ビニルで絶縁した一般用の電線です。SFCCは、建築物内配線や制御盤内配線に使う製品として案内しています。
  • 機器用KIVは、細い素線をより合わせた可とう性のある電線です。オーナンバは、電気機器や制御盤の配線に使うとしています。
  • 耐熱仕様には、設備用のHIV、機器用のHKIV、シリコーンゴム絶縁電線をまとめました。これは比較のための区分で、同じ規格の製品という意味ではありません。

使う場所と規格は、SFCCの製品カタログとオーナンバのKIV・HKIV⁠で確認できます。

導体断面積と外径を分ける

  • SFCCのIV 2mm²は、導体断面積が2mm²で、導体構成は7本×0.6mm、仕上外径は約3.4mmです。
  • フジクラ・ダイヤケーブルのKIV 2.0mm²は、導体構成が37本×0.26mmで、仕上外径は約3.4mmです。断面積が同じでも素線の本数と太さが異なります。
  • 太陽ケーブルテックのKIV LF 8mm²は、98本×0.32mmの軟銅より線です。同社は素線を細くして柔軟性を高めたと案内しています。

導体断面積は端子の適合サイズと照合し、仕上外径は配線穴や保護部材の寸法と照合します。導体径のmmと断面積のmm²を混同しないよう、図面にも単位まで書きます。数値は各社のIV仕様書、KIV仕様書、KIV LFカタログ⁠によります。

許容電流は布設条件まで見る

  • KHDのKIV 2.0mm²は、27Aです。気中で周囲温度30℃以下、1条配線した条件の値です。
  • オーナンバのKIV 2mm²は、22Aです。同社は内線規定のコードなどの許容電流から抜粋した値としています。
  • 太陽ケーブルテックは、空中1条・周囲30℃の値を示し、周囲温度や布設状況で補正するよう案内しています。

数値が大きい製品を、そのまま多く電流を流せる製品とは判断しません。束ねる本数や周囲温度、配線経路を伝えて、実際の条件で使える電流を確認します。出典はKHDのKIVカタログと、上記のオーナンバ・太陽ケーブルテックの資料です。

耐熱温度は記号だけで決めない

  • SFCCのIVは、絶縁体許容温度60℃です。HIVは耐熱ビニルを使い、75℃です。
  • オーナンバのHKIVは、定格温度75℃で、スズメッキ軟銅線を使います。
  • 三陽電工は、耐熱用のH-KIVを105℃として案内しています。種類表の記号はHKIVなので、発注時は温度と表記を合わせて指定します。
  • 福電のREH-300・REH-600は、最高使用温度180℃のシリコーンゴム絶縁電線です。定格電圧はそれぞれ300V以下・600V以下で、機器内配線用として電気用品安全法の適用対象外です。

温度は三陽電工の製品ページと福電の耐熱電線カタログでも確認できます。耐熱温度は周囲温度の上限と同じではなく、通電による発熱も含めた設計が必要です。

柔らかさと可動用途を分ける

オーナンバは、KIV・HKIVをケーブルキャリアやロボットアームなどの摺動・連続屈曲を要求する環境で使わないよう案内しています。可とう性は取り回しのしやすさを示していても、繰り返し曲げる用途への適合までは示しません。

福電のREH-300・REH-600はガラス編組がなく、摩耗や鋭い縁に弱い製品です。高温条件に合っていても、接触する金属の縁や振動の有無まで確認します。

見積もりで伝える条件

掲載した公式資料では購入単価を確認できませんでした。価格を比べるときは、製品記号・導体サイズ・絶縁体の色・長さ・数量・納入条件をそろえます。耐熱仕様なら温度、機器内配線なら適用規格と用途も伝え、同じ記号だから交換できると判断しないようにします。

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