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GUIDE / DENJI-KAIHEIKI

電磁開閉器と電磁接触器の違いとは?仕組み・種類・選び方

制御盤でモーターやヒーターの回路を入り切りする電磁接触器(コンタクタ)と⁠、サーマルリレーを組み合わせた電磁開閉器(マグネットスイッチ)の違い、仕組み・構造、補助接点、AC-3の読み方、ブレーカーとの違い、直流用の選び方を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月14日更新

この記事の答え

電磁接触器は、コイルに流す電気で接点を動かし、モーターなどの主回路を入り切りする機器です。電磁接触器にサーマルリレーを組み合わせたものが電磁開閉器(マグネットスイッチ)で⁠、モーターの入り切りと過負荷からの保護を1台でします。選ぶときは「交流か直流か」「サーマルリレーが要るか」「AC-3⁠の定格電流とモーターの容量」の3つを先に決めます。

電磁開閉器・電磁接触器とは

電磁接触器(コンタクタ)は⁠、コイルに電気を流して電磁石で接点を動かし、モーター・ヒーターなどの主回路を入り切りする機器です。押しボタンやPLCの小さな信号で、大きな電流の回路を動かせます。

電磁接触器にサーマルリレーを組み合わせたものを電磁開閉器といい、業界ではマグネットスイッチと呼びます。オムロンの技術解説では、コンタクタ単体を電磁接触器と呼び、電路の遮断やヒーターの開閉に使う、としています。

比較ページには、交流の電磁接触器、サーマルリレー付きの電磁開閉器、直流電磁接触器を載せています。高圧の真空電磁接触器、制御リレー、ブレーカー、ソリッドステートコンタクタは載せていません。

仕組みと構造

  • 接点:主回路をつないだり切ったりする主接点と、一緒に動く小さな補助接点がある
  • 操作コイルと鉄心:コイルに電気を流すと鉄心が磁石になり、可動鉄心を引き寄せて接点を閉じる
  • 連結機構とばね:コイルの電気を切ると、ばねで可動鉄心が戻り、接点が開く
  • サーマルリレー(電磁開閉器だけ):電流でヒーターが温まり、バイメタルが曲がって過負荷を見つける

3つの種類

電磁接触器(交流・接触器だけ)

サーマルリレーの付いていない電磁接触器です。ヒーターの開閉、インバータやサーボの電源側の開閉、サーマルリレーを別に選んで組む盤に使います。富士電機機器制御のSC-E04やシュナイダーエレクトリックのLC1D18M7は、海外規格の認証を取った形です。

電磁開閉器(サーマルリレー付き)

電磁接触器にサーマルリレーを組み合わせ、モーターの入り切りと過負荷からの保護を1台でします。ポンプ・ファン・コンベヤのモーター回路で、いちばんよく使う形です。

直流電磁接触器

直流の電源や直流モーターの回路を入り切りします。交流用とは別に、直流の定格を持つ形を選びます。三菱電機のDUD-N30はDC440V以下、高田製作所のMRN型はDC35V用とDC140V用です。

選び方

  • 交流か直流か:直流の回路は直流電磁接触器から選ぶ
  • 定格電流とモーターの容量:モーターはAC-3(三相かご形モーター)の値で選ぶ
  • サーマルリレー:モーターを過負荷から守るなら電磁開閉器にする。目盛りはモーターの定格電流に合わせる
  • 操作コイルの電圧:盤の操作回路の電圧(AC200V・DC24Vなど)に合わせる
  • 補助接点:自己保持や表示に使う数(a接点・b接点)を決める
  • 耐久性:電気的耐久性と機械的耐久性がある。入り切りの多い所は電気的の値を見る

ブレーカーとの違い

  • ブレーカー(配線用遮断器):短絡のような大きな電流を切って配線を守る
  • 電磁開閉器:運転の入り切りと、モーターの過負荷からの保護をする
  • サーマルリレーは短絡を切れないので、モーター回路はブレーカーと電磁開閉器を組み合わせる
  • ブレーカーとサーマルリレーの両方の働きを1台に持つのがマニュアルモータスタータ(MMS)

高効率モーターの注意

トップランナーモーターは、前のモーターより始動電流が大きいことがあり、始動のときにサーマルリレーが不要に切れることがあります。日立産機システムは、始動のときに切れにくい遅動形サーマルリレーを用意しています。モーターを入れ替えるときは、サーマルリレーの特性も合わせて確かめます。

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