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GUIDE / BAN-CABINET

盤用キャビネットとは?制御盤キャビネットの種類(壁掛け・自立・屋外用・ステンレス・樹脂)と⁠、保護等級・寸法の選び方

制御盤・分電盤を組むための空の箱、盤用キャビネット(制御盤キャビネット)の4つの種類、保護等級(IPコード)の読み方と新しいJIS、外形と有効フカサの違い、両扉と保護等級、自立形の固定、値段を、メーカーの公式資料と日本規格協会の案内をもとにまとめました。

2026年10月13日更新

この記事の答え

盤用キャビネットは、ブレーカー・制御機器・端子台を取付板に付けて納める、制御盤・分電盤の空の箱です。制御盤キャビネット・盤用ボックスとも呼びます。置き方で屋内の壁掛け形・床に立てる自立形・屋根付きの屋外用に分かれ、材質は鋼板・ステンレス・樹脂があります。選ぶときは「どこに置くか(屋内・屋外・海沿い)」「中の機器の大きさと奥行」「どこまで水やほこりを防ぐか(IP)」の3つを先に決めます。

盤用キャビネットとは

盤用キャビネットは、中に何も入っていない盤の箱です。取付板(鉄製基板か木製基板)が付いていて、使う側でブレーカーや制御機器、端子台を並べて付け、配線して制御盤や分電盤にします。中身まで組んである分電盤やキュービクルとは別のものです。

比較ページには、日本法人のあるメーカーが自社で作るか自社グループの製品として売る箱を、各社の代表の型式の単位で載せています。比べやすいよう、壁掛け形・屋外用・樹脂製は高さ500mm前後・幅400mm前後、自立形は幅800×高さ1,600mmの型にそろえました。配線の中継だけに使うプルボックス、19インチラック、盤の設計製作だけのサービスは載せていません。

4つの種類

  • 壁掛け形(屋内・鋼板):屋内の壁や柱に付ける鋼板の箱で、いちばん数の出る型です。例は日東工業のS16-45、河村電器産業のFX 5040-16、内外電機のCRFZ504016SK、リタールのAE 1045500です
  • 自立形:床に立てる背の高い箱です。例は日東工業のE35-816B、河村電器産業のJ 1680-50、内外電機のCNEZ168035SK、何面もつなげるリタールのVX25です
  • 屋外用(鋼板・ステンレス):屋根や水切、防水パッキンの付いた箱です。例は河村電器産業のPOG 5040-16(鋼板・IP55)、日東工業のSOR16-45(ステンレス・IP44)、内外電機の屋根付きCRHZ504016SKです
  • 樹脂製:ABS・ポリカーボネートなどの箱で、軽くてさびません。例はタカチ電機工業のBCAP405016G、未来工業のウオルボックスR、日東工業のPL20-45A、フィボックスのARCAです

保護等級(IPコード)の読み方

IPの後ろの1つ目の数字は固形物やほこり、2つ目の数字は水に対する守りの強さです。フィボックスの案内では、次のとおりです。

  • 1つ目が5:ほこりが少し入っても中身を傷めない程度に防ぐ
  • 1つ目が6:ほこりから完全に守る
  • 2つ目が5:すべての方向からの低い水圧の噴射から守る
  • 2つ目が6:すべての方向からの高い水圧の噴射から守る

規格の名前が替わりました

日本規格協会によると、IPコードを決めるJISは、2026年1月20日にJIS C 0920:2003が廃止され、JIS C 60529:2026になりました。国際規格のIEC 60529が改訂されたのに合わせたものです。古いカタログの「JIS C 0920」の表記は、同じIPコードの決まりを指しています。

寸法の選び方

  • 中で使える奥行(有効フカサ)で確かめる:外形の奥行より短くなります。日東工業のS16-45は外形の奥行160mmで、有効フカサは141mmです
  • 寸法の書き方の順を見る:日東工業は「ヨコ×タテ」、河村電器産業と内外電機は「タテ×ヨコ」の順で書きます
  • 決まった寸法に無い大きさは頼める:河村電器産業は、タテとヨコを10mm単位で指定した大きさを作ります。日東工業の自立制御盤キャビネットE-Bは、カスタマイズに応じるスマートオーダーキャビネットの対象です

両扉と保護等級

両扉にすると保護等級が下がる型があります。日東工業の自立制御盤キャビネットE-Bは、片扉がIP5Xカテゴリー2、両扉がIP4Xです。河村電器産業のPOGも、片扉のIP55に対して両扉はIP54です。水やほこりを防ぎたい盤は、扉の形まで含めて保護等級を見ます。

屋外とステンレス

雨の当たる所は、屋根と水切、防水パッキンの付いた型にします。河村電器産業のPOGは、本体がつなぎ目のない全溶接で、鋼板でもIP55です。海沿いや薬品のかかる所のように鋼板がさびやすい所は、ステンレスの日東工業SOR16-45か、さびない樹脂製の箱を選びます。

自立形の固定

自立形は重く、表の幅800×高さ1,600mmの型は107.4〜137.1kgあります。床にアンカーボルトで固定して、地震で倒れないようにします。河村電器産業は転倒防止をするよう案内していて、内外電機の奥行250mmの自立盤は、アンカーボルトのほかに壁にも固定します。

値段

型ごとに、同じくらいの大きさの公開価格で比べました。

  • 壁掛け形(幅400×高さ500×奥行160mm)⁠:河村電器産業 FX 5040-16 が27,900円、日東工業 S16-45 が31,000円、内外電機 CRFZ504016SK が32,700円
  • 自立形(幅800×高さ1,600mm)⁠:内外電機 CNEZ168035SK が216,900円、日東工業 E35-816B が230,000円、河村電器産業 J 1680-50(奥行500mm)が243,000円
  • 屋外用(幅400×高さ500mm前後)⁠:河村電器産業 POG 5040-16 が30,500円、内外電機 CRHZ504016SK が37,200円、日東工業 SOR16-45(ステンレス)が83,000円
  • 樹脂製:タカチ電機工業 BCAP405016G が8,240円、未来工業 WB-4ALOJ が9,920円、日東工業 PL20-45A が38,500円

日東工業・河村電器産業・未来工業は税抜、タカチ電機工業は税別、内外電機は標準価格の記載です。リタールとフィボックスは値段を公開していないので、見積もりを取ります。

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