口コミを書く 製品を比べる種類から探す・⁠⁠⁠⁠⁠⁠無料
GUIDE / SHACKLE

シャックルとは?種類(ストレート・バウ)・JIS規格の等級・耐荷重とサイズの見方・使い方と向き

クレーンの玉掛けや荷役でワイヤロープやスリングをつなぐシャックルの種類、JIS B 2801のM級・V級の違い、呼び(サイズ)と使用荷重の見方、ボルト形とねじ込み形の選び方、使い方と点検を、法令と各メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月14日更新

この記事の答え

シャックルは、ワイヤロープやスリングと荷・フックの間に入れて、ピン1本でつなぐU字形の連結金具です。業務で使うものは、鋼製のJIS形、合金鋼の高強度・軽量形、ステンレス製に分かれます。選ぶときは「吊る重さ(使用荷重)」「掛け外しの多さ(ボルト形かねじ込み形か)⁠」「さびやすい所か」の3つを先に決めます。

シャックルとは

シャックルは、U字形の本体の口をピン(ボルト)でふさいで使う金具です。玉掛け用具の連結金具の代表で、スリングとフック、ワイヤロープと荷のつり手をつなぎます。

比較ページには、クレーンの玉掛け・荷役・建設・船舶で使う業務用のシャックルを、各社の代表の型の単位で載せています。アクセサリー用・ホビー用の小型品、車の板ばね用の部品、代理店が売る輸入品は載せていません。

形とピンの種類

ストレートとバウ

  • ストレート(D形)は⁠、本体がまっすぐなU字です。JISの形式記号ではSで表します
  • バウ(弓形)は⁠、本体が丸くふくらんだ形です。JISの形式記号ではBで表します
  • ピンの形はA・B・C・Dの4つで、本体の形と組み合わせて8種類がJISで決まっています(大洋製器工業)

ボルト・ナット形とねじ込み形

  • ボルト・ナット形(SB・BBなど)は⁠、ボルトをナットと割りピンで止めます。スリングに付けたままにする所や、振動でねじが緩む所に使います
  • ねじ込み形(SC・BCなど)は⁠、ピンを本体のねじ穴にねじ込みます。掛け外しの多い所に使います
  • 口幅の広いSD・BDは、同じ呼びのSC・BCより使用荷重が小さくなります。SC・BCが2.5tの呼びで、SDは1.6t、BDは1.8tです(大洋製器工業)

JIS B 2801の等級

  • JIS B 2801(シャックル)の等級はM級・S級・T級・V級の4つで、この順に使用荷重が大きくなります
  • 一般に出回っているのはM級です。S級・T級・V級は、ボルト・ナット形のSBとBBだけです
  • JISシャックルは、等級と製造ロット番号を本体に表示します。表示の無いものは、材料や製造の記録を確かめられません(関西工業)
  • JISにないサイズや、JISをもとにした自社の規格(浪速鉃工のナニワ規格など)もあります。同じ呼びでも使用荷重が違うので、メーカーの表で確かめます

耐荷重(使用荷重)とサイズの見方

呼び

  • 呼びは、本体のアイ部の厚み(t寸法・mm)⁠で⁠す⁠。呼び28なら厚み28mmです(大洋製器工業)
  • JIS M級の呼び12は使用荷重1.0t(関西工業のSB)⁠で⁠す⁠。浪速鉃工のナニワ規格の呼び12は0.9tです

刻印

  • 本体には、製造業者名と使用荷重が刻んであります。刻印の無いものは、荷重のかかる作業に使いません
  • WLLとSWLは、どちらも使用荷重のことです(大洋製器工業)

安全係数

  • クレーン等安全規則で、玉掛け用のシャックルの安全係数は5以上と決まっています。安全係数は、切断荷重をかかる荷重の最大の値で割った数です
  • 関西工業は、安全率を使用荷重の5倍以上、プルーフロード(確かめの荷重)を使用荷重の2倍としています
  • 安全率が5倍でも、使用荷重1tのシャックルで吊ってよいのは1tまでです

種類ごとの選び方

JIS形⁠(鋼製)

  • いちばん多く使われる形で、呼びで型番をそろえて買えます
  • 関西工業のM級は、全サイズでミルシート・工場証明書を出せます⁠(有償)
  • コンドーテックのSB(生地)は⁠、自社の公式通販で呼び20(2.5t)⁠か⁠ら呼び60(20t)⁠ま⁠で注文できます

高強度・軽量形(合金鋼)

  • 大洋製器工業の軽量シャックル(ケイクル)は⁠、同じ使用荷重のJIS M級の約1/2の重さで、5〜100tです
  • 早間金属の超強力シャックルは構造用合金鋼で、呼び10mmで1.25tf、呼び90mmで125tfです
  • 関西工業の超軽量型ワイドシャックルは、口を広くしてワイヤロープを傷めにくくした形で、最大125tです

ステンレス製

  • 塩分や薬品のかかる所では、SUS304よりSUS316を選びます。スガツネ工業のDFSK‑360CPはSUS316です
  • 浅野金属工業のJISシャックル SC とTRUSCOのTNS‑12はSUS304です
  • メーカーで「使用荷重」「耐荷重」と書き方が違います。呼び12で、浅野金属工業は使用荷重1.0t、スガツネ工業は耐荷重7,350N(長手方向)、TRUSCOは使用荷重4.12kNです

使い方と向き

  • 荷重はシャックルの縦方向にかけます。横から引きません
  • ボルト側は、ワイヤロープが動かない側(静索)⁠に⁠し⁠ま⁠⁠⁠⁠す
  • シャックルどうしをつなぐときは、本体の丸い所(クラウン)どうしで継ぎます
  • 取り付けるワイヤロープは、重ならないようにします(コンドーテック)

点検と資格

  • クレーン等安全規則で、その日の作業を始める前に、シャックルなどの玉掛用具に異常が無いかを点検します。異常があれば、すぐに直します
  • つり上げ荷重1t以上のクレーンの玉掛けは、玉掛け技能講習を終えた人などが行います

値段

値段を公式に出しているのは、9製品のうちステンレス製の3製品です。呼び12の1個で、TRUSCOのTNS‑12が1,600円(税抜・メーカー希望小売)、スガツネ工業のDFSK‑360CP‑12が1,650円(税抜)、浅野金属工業のJISシャックル SC が5,060円(税込)⁠で⁠す⁠。鋼製のJIS形と高強度形は、型式・呼び・数量を伝えて見積もりを取ります。

比較記事にしてほしい製品の依頼はこちら👉