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GUIDE / KOGYO-TRAY

工業用トレーとは?部品トレー・搬送トレーの種類(規格品・帯電防止と導電・オーダー)と、材質・表面抵抗・耐熱温度の選び方

工場の工程間で部品を並べて運ぶ工業用トレー(部品トレー・搬送トレー)の3つの種類、規格品とオーダー品の違い、帯電防止と導電の表面抵抗値、耐熱トレーの温度、材質と板厚の選び方を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月2日更新

この記事の答え

工業用トレーは、部品を1つずつポケットに入れて、工程の間や工場の間を運ぶ樹脂の浅い容器です。部品トレー・搬送トレーとも呼びます。作り方で、品番を選ぶ規格品・静電気を逃がす帯電防止と導電のトレー・部品に合わせて金型から作るオーダーのトレーに分かれます。選ぶときは「型代をかけるか」「静電気対策をするか」「熱をかけるか」の3つを先に決めます。

工業用トレーとは

工業用トレーは、部品・電子部品・基板などを1つずつポケットに収めて、ぶつけずに運ぶためのトレーです。真空成形で作る品が多く、半導体部品や精度のいる部品には射出成形の品も使います。

比較ページには、日本の会社が自社か自社グループの工場で作るトレーを載せています。食品トレー、箱型の通い箱、プラダンの箱、他社のトレーを売る販売の会社の品は載せていません。

3つの種類

  • 規格品のトレーは、作り置きの型で成形するので型代がかかりません。吾嬬製作所の規格品トレー、ジャパン・プラスのJトレイ、いわきの規格トレー、A-MIZUTANIのマス目トレーがこれです
  • 帯電防止・導電トレーは、静電気を逃がす材料で作ります。東京パックの規格トレイ、A-MIZUTANIのネオミクロレンW、いわきのJEDECトレーがこれです
  • オーダーのトレーは、部品の形に合わせて金型から作ります。モリパックス、サイデック、シンワパックスの品がこれです

規格品を選ぶ

  • 吾嬬製作所のAZ-1は、180×230mmに38×28mmのマスが25あり、厚さ0.5mmのAPETです
  • 東京パックのA014023は、161.5×255mmに60ポケットで、帯電防止のPETか導電PSで作ります
  • ジャパン・プラスのJ5-2は、254×353mmに35×35mmの穴が40あります
  • いわきの規格トレー(大)⁠は⁠外⁠寸330×250mmで、100枚から受注後7〜10日で納めます
  • A-MIZUTANIのM-50は180マスの型で成形し、使う数のマスに切って納めます

帯電防止と導電の違い

  • 違いは表面抵抗値です。A-MIZUTANIのネオミクロレンは、一般帯電防止タイプが10の10乗〜10の12乗Ω、導電タイプのネオミクロレンWが10の4乗〜10の6乗Ωです
  • いわきのJEDECトレーは、帯電防止グレードが10の12乗以下、導電性グレードが10の4乗〜10の8乗Ω以下です
  • くり返し洗って使うなら、A-MIZUTANIの持続性帯電防止グレードのように洗浄後も効きが落ちにくい材料を選びます
  • 導電トレーはカーボンを入れるので、中身が見えにくい品が多くなります。いわきは半透明の導電性シートも作っています

熱をかけるとき

  • モリパックスの超耐熱PETトレイは170℃以上に耐え、乾燥工程やアニール加工に通せます
  • A-MIZUTANIのネオミクロレンWは120℃、セルペットは結晶化させると最高200℃です
  • 一般的なA-PETは熱に強くないので、炉に通すなら耐熱の材料かどうかを先に確かめます

重い部品・自動機で使うとき

  • サイデックのSYVERは厚いシートで作る真空成形トレーで、エンジンブロック用は厚さ3.0mmのPP、CVT用は5.0mmのPPの事例があります
  • 自動機で取り出すなら、サイデックのインジェクション搬送トレイのように寸法と反りの精度が高い射出成形品を使います
  • モリパックスの極アンダーカット成形トレイは、ポケットの縁を6mm入り込ませて部品の飛び出しを防ぎます

値段

  • 表の製品は、どれも値段を公開していません。品番か図面を伝えて見積をとります
  • 規格品は型代がかからず、オーダー品はトレー代のほかに金型代がかかります
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