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GUIDE / YUUDOUTOU

誘導灯・非常用照明とは?種類と設置基準、A級・B級・C級の違い、選び方

事務所・工場・店舗・病院の誘導灯(避難口誘導灯・通路誘導灯)と非常用照明器具(非常灯)⁠を⁠、付ける義務のある建物、A級・B級・C級の違い、電池と器具の交換時期、自己点検と法定点検、値段の比べ方に分けて、消防法施行令・建築基準法施行令(e-Gov)、総務省消防庁と日本照明工業会の資料、各メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月13日更新

この記事の答え

誘導灯は非常口と逃げる向きを緑の光で示す灯り(消防法)、非常用照明器具は停電のとき床を照らす灯り(建築基準法)⁠で⁠す⁠。どちらも電池を内蔵し、停電すると誘導灯は20分間(長時間形は60分間)、非常用照明は30分間点きます。選ぶときは「付ける場所の決まり(建物の用途と階)⁠」「大きさの区分(A級・B級・C級)と付け方」「点検の仕組み」の3つを先に決めます。

誘導灯・非常用照明とは

誘導灯は、火事や停電のときに逃げ道を示す緑色の灯りです。消防法施行令 第26条第2項で、避難口誘導灯は「避難口である旨を表示した緑色の灯火⁠」⁠、通路誘導灯は「避難の方向を明示した緑色の灯火⁠」と決まっていて、非常電源を付けることも決まっています。

非常用照明器具(非常灯)⁠は⁠、停電したときに天井から床を照らし、人が足元を見て逃げられるようにする灯りです。建築基準法施行令 第126条の4・第126条の5で、付ける場所と構造が決まっています。日本照明工業会は、非常用照明器具を「非常灯」と呼ぶ場合もあるとしています。

比較ページでは、メーカーが自社の品番で売り、公式サイトで今案内しているLEDの業務用製品を並べています。家庭用の停電灯だけの製品、蓄光の標識だけ、交換用のバッテリーや表示板だけ、他社の品番のまま売る製品、中古品、代理店が売る他社製品は入れていません。

種類

避難口誘導灯

  • 非常口の上や扉の近くに付け、緑の地に白で出口を示します
  • C級の避難口誘導灯には、逃げる向きの矢印を付けられません(日本照明工業会)
  • 比較ページでは、事務所や店舗で多いC級・片面・一般形(非常点灯20分)⁠を⁠、各社1型式ずつ並べています

通路誘導灯

  • 廊下・階段・通路に付け、白地に緑で逃げる向きを示します。階段に付けるもの(階段通路誘導灯)は向きを示さなくてかまいません(消防法施行令 第26条第2項第2号)
  • 階段通路誘導灯の代わりに非常用照明を使う建物で、誘導灯の非常電源を60分間とする所は、その非常用照明も60分間作動できる電池にします(日本照明工業会)
  • C級は、避難口誘導灯と同じ本体に通路用の表示板を差し込む製品が多くあります(東芝ライテック FBK-10701-LS17・岩崎電気 EMSJ101C ⁠⁠⁠など)

非常用照明器具(非常灯)

  • 天井に付け、ふだんは消えていて、停電すると内蔵の電池で点きます(専用形)
  • 比較ページでは、天井3mまでの部屋と廊下で多い、埋込穴100mm・低天井用を並べています

特殊な形

  • 防湿・防雨形:軒下・厨房・食品工場など。岩崎電気 EMSJR101C はIP25、東芝ライテック FBK-10753-LS17 はIP23防湿
  • 防爆形:爆発の危険がある場所。星和電機 LZUB0101411H(ZONE1・ZONE2)、伊東電機 ERBELL1(水素エリアにも)
  • 点滅形・誘導音付き:人が多く集まる建物で、光の点滅と音声で出口を知らせる。自動火災報知設備の信号を受ける信号装置(パナソニック⁠はFF90024K・FF90028K⁠)とつなぎます。パナソニック FA20337K LE1 はB級BL形で、C級の設定はありません

避難口と通路の違い

  • 避難口誘導灯は「ここが出口」、通路誘導灯は「出口はこちら」を示します
  • 避難口C級と通路C級は、本体が同じで表示板だけ違う製品が多くあります

A級・B級・C級の違い

消防法施行規則 第28条の3が、表示面の縦の寸法と明るさで区分を決めています。

  • A級:表示面の縦が0.4m以上。いちばん大きく、遠くから見える
  • B級:0.2m以上0.4m未満。明るさでBH形とBL形に分かれる
  • C級:0.1m以上0.2m未満。いちばん小さく、事務所や店舗の多くはこの大きさ

区分ごとに、誘導灯が受け持てる歩行距離(有効範囲)も決まっています。大きい区分ほど遠くまで受け持てるので、広い売場や倉庫ではA級・B級を使うことがあります。

付ける義務のある建物

誘導灯(消防法施行令 第26条)

  • 物販店・病院・飲食店・劇場・ホテルなど:建物の全部に付けます(総務省消防庁「主な消防用設備等の設置基準」)
  • 工場・倉庫・事務所など:地階・無窓階・11階以上の部分に付けます。それ以外の階は誘導標識を付けます
  • 誘導標識で誘導灯の代わりにはできません(日本照明工業会)
  • 大規模・高層の建物では、非常点灯60分間の長時間形の誘導灯を付ける範囲が2009年の改正で広がりました

非常用照明(建築基準法施行令 第126条の4)

  • 3階以上で延べ面積500㎡を超える建物の居室
  • 窓などの開口部が無い居室
  • 延べ面積1,000㎡を超える建物の居室
  • そこから地上へ出る廊下・階段などの通路
  • 病院の病室、学校など、一戸建ての住宅は除きます

建物の用途がまざっているときや、細かい緩和があるので、誘導灯は所轄の消防署、非常用照明は建築確認をする特定行政庁に確かめます。

交換の時期

日本照明工業会の防災照明器具Q&Aでは、次の時期で替えるよう案内しています。

  • 電池(バッテリー):4〜6年
  • 器具そのもの:8〜10年
  • 誘導灯の表示板:6〜10年

点検で非常用照明が30分、誘導灯が20分(長時間形は60分)もたなくなったら、電池を替えます。電池は器具に合う型式だけが使え、20分間タイプの誘導灯を電池だけで60分間タイプに変えることはできません。電池を替えたあとは、誘導灯は24時間以上、非常用照明は48時間以上充電します。

モニターランプ

  • 緑の点灯:⁠⁠⁠正常
  • 赤の点灯・点滅、緑の点滅:異常か、部品の交換時期

点検

  • 誘導灯は消防法、非常用照明は建築基準法で、定期の点検と報告が決まっています(日本照明工業会)
  • 自己点検の機能(ボタン・リモコン)で定格時間の非常点灯は確かめられますが、法定点検は免除されません
  • パナソニック NNFA10312 LE1 と三菱電機 KSH10151C 1EN は、器具が決まった周期で自分から点検を始める型です
  • 非常用照明を点検するときは、分電盤の電源を切らずに器具の点検スイッチで行います。電源を切ると全部の器具の電池が放電し、充電し直す間に停電があると危ないためです

値段の比べ方

  • 誘導灯は本体と表示板が別売です。比べるときは本体と表示板1枚を足した1台の値段で見ます
  • 比較ページの避難口誘導灯C級・片面は、本体と表示板で42,800円(税抜)の製品が9製品中7製品でした
  • 非常用照明(埋込穴100mm・低天井用)⁠は⁠、54,900円(税抜)が10製品中7製品でした
  • C級の誘導灯5製品は型式認定番号が同じ(1AS111-3618)⁠で⁠、同じ認定の器具を各社の品番で売っています。照明器具と同じメーカーでそろえるか、点検の仕組み・保証で選びます
  • 値段はメーカーの希望小売価格です。取り付けの工事は別に見積もりを取ります
  • 古い器具から入れ替えるときは、天井の穴の大きさを確かめます。パナソニックは、直径150mmの穴に埋込穴100mmの非常灯を付けるリニューアルプレート(FK80010)を出しています。コイズミ照明 AR50616 はリニューアルプレートと一緒に使えません

認定と評定

  • 誘導灯:日本電気協会が総務省消防庁の登録認定機関として認定し、事務は日本照明工業会が協力しています。認定の表示がある誘導灯は、消防検査で技術基準に合うものとみなされます
  • 非常用照明器具:日本照明工業会が、建築基準法令と工業会規格JIL5501に合うかを自主評定し、合うものにJIL適合マークを貼ります
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