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GUIDE / TOUKOUKI

投光器とは?AC電源・充電式・バルーン・防爆型の違いと選び方

工事現場・工場・倉庫・災害時に使う業務用の投光器の4つの方式(⁠コンセントで使うLED投光器、充電式、バルーンライト・照明機、防爆型⁠)⁠の向き不向き、明るさ(ルーメン⁠)⁠の読み方、充電式の点灯時間、防水の等級、値段の比べ方、防爆の決まりを、各メーカーの公式資料と労働安全衛生規則をもとにまとめました。

2026年10月10日更新

この記事の答え

投光器は、作業する場所を離れた所から広く照らす、持ち運べる照明です。選ぶときは「どれくらいの広さを照らすか(明るさ)」「電気をどこから取るか(⁠コンセント・電池・発電機)」「どんな場所で使うか(雨・ガスや粉じん⁠)」⁠の3つを先に決めます。長い時間の作業ならコンセントで使う型、停電やコードの引けない所なら充電式、道路工事のような広い所ならバルーン、ガスや粉じんで爆発のおそれがある所なら防爆型です。

投光器とは

投光器は、LEDなどの光を一方向や全方向へ強く出し、夜の工事や工場の点検、停電のときに作業場所を明るくする照明です。比較ページでは、工事現場・工場・倉庫・災害時・夜間作業で使う、持ち運べる業務用の投光器のうち、メーカーが自社の製品として公式サイトで今も案内しているものを並べています。

家庭用・キャンプ用のライト、スポーツ施設や看板の常設照明、建物に固定する照明器具、懐中電灯・ヘッドライト、中古品、代理店だけが扱う製品はこのページに入れていません。

方式 電気の取り方 向いている使い方 掲載した製品の例
コンセント式 AC100V(発電機も可) 長い時間の作業、工場の点検 日動工業 LEN-J60D、ハタヤ LWA-30、アイリスオーヤマ LWT-5500CK
充電式 内蔵電池・電動工具の電池 停電の備え、コードの引けない所 マキタ ML809、HiKOKI UB18DC、日動工業 BAT-LI30H-4H
バルーン・照明機 AC100V・発電機を積む 道路工事や災害現場の広い所 デンヨー PL-304LGW、やまびこ MB306LIE-F、ライトボーイ LB080GI-1
防爆型 AC100V・内蔵電池 ガスや粉じんのある場所 ハタヤ LEP-25D、ジェントス GZ-BF50

明るさはルーメン(lm⁠)⁠で比べる

投光器の明るさは、光源が出す光の量の「全光束(lm、ルーメン⁠)」⁠で比べます。カタログに書かれる「照度(lx、ルクス)」は、照らした面の明るさで、測った距離が変われば数字も変わります。たとえばパナソニックのEZ37C3は約1,500lmで、照度は40cm前方で約3,000ルクスと書かれています。

このページの製品の明るさは、おおよそ次のように分かれます。

  • 手元や狭い所:ハタヤのLWK-10は700lm、パナソニックのEZ37C3は約1,500lm
  • 作業場の一角:ハタヤのLWA-30が3,600lm、アイリスオーヤマのLWT-5500CKが5,500lm、日動工業のLEN-J60Dが9,000lm、マキタのML809が強で10,000lm
  • 広い現場:日動工業のLBA-420LD-GがHIGHで43,500lm、ライトボーイのLB080GI-1が1灯で最大110,000lm

長い時間の作業:コンセントで使うLED投光器

AC100Vのコンセントや発電機につないで使う型です。電気が来ている限り、時間を気にせず点けておけます。

  • 三脚・バイス・床置き:日動工業のエコナイターV3 LEN-J60Dは63Wで9,000lm・IP65・コード5m。ハタヤのLWA-30は30Wで3,600lmで、バイス取り付けと床置きの2通りで使えます
  • 三脚とセット:富士倉のFWT-60Wは2灯で6,000lmを三脚に載せ、高さを850〜1,700mmで変えられます
  • 吊り下げのパイプ形:ジェフコムのPDL-VF50は全光束5000lmのパイプ形で、AC100〜200Vに切り替えなしでつなげます
  • 工場の中を動かす:嵯峨電機工業のJLS-LED42はキャスター付きのスタンドで、44Wで5,250lm。屋内で使う製品です

停電の備えとコードの引けない所:充電式LED投光器

電池で点くので、コードを引かずに置けます。停電や災害のときの明かりにも使えます。電池が本体に入っている型と、電動工具の電池を差して使う型があります。

製品 明るさ 点灯時間 電池
マキタ ML809 強で10,000lm 強で約1.7時間、弱で約8.5時間 14.4V・18Vバッテリ(AC100Vでも点く)
HiKOKI UB18DC 最大4,000lm 最大明るさで約3時間(5.0Ah) 18Vバッテリ
パナソニック EZ37C3 約1,500lm 強で約3時間40分(18V 5.0Ah) 14.4V・18V・21.6V電池パック
日動工業 BAT-LI30H-4H HIGHで3,580lm HIGHで4時間、LOWで8時間 内蔵(リン酸鉄リチウムイオン)
ジェフコム PCWL-190TW HIGHで5,000lm HIGHで約1時間、LOWで約5時間 内蔵(⁠リチウムイオン)
ハタヤ LWK-10 700lm 連続約6時間 内蔵(⁠リチウムイオン)

いちばん明るい設定では点く時間が短くなります。長い作業は明るさを落とすか、AC100Vでも点く型を選びます。会社で同じメーカーの電動工具を使っているなら、その電池で点く型にすると電池と充電器を使い回せます。

広い現場を照らす:バルーンライト・照明機

風船形の照明を高く上げて、全方向を照らす照明機です。発電機を積んだ型は、電気の来ていない道路工事や災害現場でも使えます。

  • 発電機を積んだ型:デンヨーのPL-304LGWはLED300Wの灯具4灯とガソリン発電機を台車にまとめ、発電機のeモードで13.1時間。やまびこ(新ダイワ)のMB306LIE-Fは300Wで50,000lm、インバータ発電機を積んでエコの1/4負荷で約12.0時間。ライトボーイのLB080GI-1はLED800Wのバルーン1灯で最大110,000lmです
  • 発電機を別に用意する型:和光機械工業のWL301SLBACは発電機を選んで台車に載せるカート式で、300Wで45,000lm。日動工業のLBA-420LD-GはAC100Vで点き、昇降式の三脚で高さを2162〜3013mmに変えられます

労働安全衛生規則 第605条は、照明について、明暗の差を大きくせず、まぶしさを生じさせない方法によることを求めています。全方向を照らすバルーンは、作業する人の目に強い光が入りにくい置き方がしやすい照明です。

ガスや粉じんのある場所:防爆型の投光器

労働安全衛生規則 第280条は、引火性の物の蒸気や可燃性ガスが、爆発の危険のある濃度に達するおそれのある場所では、防爆構造の電気機械器具でなければ使ってはならない、と決めています(爆燃性の粉じんのある場所は第282条⁠)⁠。化学工場やプラント、塗装の場所、タンクの中の点検では、防爆型の投光器を使います。

  • ハタヤのLEP-25Dは耐圧防爆構造d2G4で、25Wで2,800lm、本体3.1kg。危険場所で使うには防爆型のプラグが必要で、電線とプラグは別に受注生産です
  • ジェントスのGZ-BF50は国内の防爆検定に合格した充電式で、Highモードで1500lmを約2時間照らします

第284条は、持ち運ぶ防爆の器具を使うときは、その日の使用を始める前に、本体とつないだ電線の外装、つなぎ目の状態を点検し、異常があればすぐ直すことを求めています。

選ぶときに見るところ

  1. 明るさ(lm):照らしたい広さに合わせます。照度(lx⁠)⁠は測った距離をそろえないと比べられません
  2. 電源と点灯時間:コンセントが無い所は充電式か発電機つき。充電式は、いちばん明るい設定での点灯時間を見ます
  3. 防水・防じん:雨の当たる所はIP65のような等級を確かめます。日動工業のLEN-J60D、ハタヤのLWA-30、HiKOKIのUB18DCはIP65です。ジェフコムのPCWL-190TWはIPX4の屋内用です
  4. 置き方と重さ:三脚・スタンド・パイプ掛け・床置き。持ち運ぶなら重さも見ます(⁠パナソニックのEZ37C3は本体610g、マキタのML809は5.6kg)
  5. 値段:同じ方式で、明るさあたりにそろえて比べます。電池・充電器・発電機が入っているかもそろえます

値段の比べ方

比較ページのコストは、値段を公開している製品どうしを、同じ方式・同じ条件の中で、1,000lmあたりの値段にそろえて比べています(税込の値段は税抜に直しています⁠)⁠。

  • コンセントで使う型(5製品):アイリスオーヤマのLWT-5500CKが32,500円(税抜⁠)⁠で1,000lmあたり約5,900円、日動工業のLEN-J60Dが57,000円(税別)で約6,300円。キャスター付きのスタンドが付く嵯峨電機工業のJLS-LED42は152,000円(税抜)で約29,000円です
  • 電池が付いた充電式(3製品):ジェフコムのPCWL-190TWが50,000円(税抜)で約10,000円、日動工業のBAT-LI30H-4Hが約23,000円、ハタヤのLWK-10が約39,400円です
  • 電池・充電器が別売の充電式(3製品):マキタのML809が39,500円(税別・2019年の発売時)で約4,000円、HiKOKIのUB18DCが約5,300円、パナソニックのEZ37C3が約19,500円です
  • バルーン・照明機:発電機を積むかどうかで値段が大きく違うため、判定はせず値段だけ出しています。やまびこのMB306LIE-Fが1,326,600円(税込)、デンヨーのPL-304LGWが2,160,000円(税別⁠)⁠、発電機なしの和光機械工業のWL301SLBACが739,000円(税別)、日動工業のLBA-420LD-Gが399,000円(税別)です
  • 防爆型:値段を出しているのはハタヤのLEP-25D(⁠233,200円・税込、本体のみ)だけです

値段を出していない富士倉・ライトボーイ・ジェントスの製品は、型式と台数を伝えて見積もりを取ります。

出典

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